鞆港には、江戸時代の港湾施設が残っています。今回は5つの施設「雁木」「常夜燈」「焚場」「波止」「船番所」を通して、鞆の浦の見どころをご紹介します。
雁木
鞆の浦は瀬戸内海特有の潮の干満により、水位が最大4メートルも変化します。そのため通常のものでは、船からの乗降や荷物の運搬が困難になります。水位に関係なく船が港に着岸できるようにする階段状護岸が雁木です。そのうち常夜灯近くにある「大雁木」は文化8年に完成しました。
常夜灯
現在の灯台にあたるもので、一晩中つけておく灯火です。海上の安全のために不可欠でした。安政6年に造られた常夜灯は港の顔であり、出船入船の目印として重要な役割を果たしています。
焚場
木造船はフジツボなどの付着によって傷んでしまうため、船底を定期的に焼いて乾燥させ、長持ちさせる必要があります。その作業をする場所が焚場です。
波止
波止は、港内への波の侵入を防ぐため、文化7年に石組みで造られた防波堤のことです。
船番所
出船入船の監視と、海上の安全を確保するため寛永16年につくられたものです。現在では土台が船番所跡となっていて、建物は昭和30年頃に建てられたものです。
参考URL
https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/stories/story065/spot/
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/lab/topics/20211018/01/
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