鞆の浦が「潮待ちの港」「風待ちの港」と言われる理由とは?

福山市の交通

鞆の浦は「潮待ちの港」や「風待ちの港」として知られています。今回は、鞆の浦の地理的特性と交易と文化の発展について解説します。

潮待ちの港・鞆の浦

鞆の浦は、瀬戸内海のほぼ中央に位置します。九州と四国からなる「豊後ぶんご水道」と、四国と和歌山からなる「紀伊水道」の中間にあります。

鞆の浦は、西の豊後水道と東の紀伊水道の満潮が沖合でぶつかる場所で、船は潮に乗って鞆へ入り、引き潮に乗って鞆から出ていました。また、仙酔島や玉津島の島々が防波堤となっており、天然の良港でもあります。

瀬戸内海の潮の分かれ目である鞆の浦には、潮の満ち引きを待つ船が数多く集まりました。これが「潮待ちの港」と呼ばれる所以です。

風待ちの港・鞆の浦

風向きが船の進行方向に合わないとき、船は風向きが変わるまで待たなければなりませんでした。鞆の浦の地形は、海岸に迫る山々、わずかな平野、そして7つの島からなると言われています。鞆を囲む島々により、風から守られた天然の良港でもあります。

風向きを待つために鞆の浦に立ち寄る船が数多く集まりました。これが「風待ちの港」と呼ばれる所以です。

多くの船が集まるということ

このようなことから、鞆の浦は「潮待ちの港」「風待ちの港」と呼ばれ、多くの船が集まる場所となりました。そこでは各地の特産品、情報、技術などがもたらされ、交易や文化の発展に大いに寄与しました。

アクセス

鞆の浦の場所は、広島県福山市鞆町鞆です。

仙酔島の場所は、広島県福山市鞆町後地です。福山市営渡船で向かうことができます。

玉津島の場所は、広島県福山市鞆町後地です。徒歩で向かうことができます。

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