2024年広島県観光分析(1)過去最多の外国人客

メモ

一般社団法人広島県観光連盟が令和7年7月に公表した「令和6年 広島県観光客数の動向」に基づいています。

総観光客数は6,474万人、前年比7.2%増を達成

令和6年(2024年)の広島県における総観光客数は6,474万人に達し、前年の令和5年と比較して437万人、率にして+7.2%の増加となりました。これは、新型コロナウイルス感染症の収束に伴う観光需要の回復に加え、円安の継続や広島空港の国際線直行便再開・新規就航が訪日需要を押し上げたことが主な要因です。

この水準は、コロナ禍前の平成31年(令和元年)とほぼ同程度にまで回復したことを示しています。ただし、国内の物価高騰などの影響により国内観光客の回復がコロナ前水準に達していないため、平成31年比では245万人(▲3.7%)の減少となっています。

広島市は統計開始以来の最多記録を更新

特に広島市では、去年の観光客数が1,434万人に上り、これは昭和50年(1975年)の統計開始以来、過去最多の人数となりました。前年比では16.6%増(204万1千人増)という大幅な伸びを見せています。広島市は、おととしのG7サミット開催が海外での認知度向上に寄与し、外国人観光客の増加につながったと分析しています。

月別動向とイベント効果

令和6年は年間を通して月別観光客数が前年を上回って推移しました。特に1月は「広島県宿泊促進キャンペーン」の影響で前年比10.3%増。2月は新サッカースタジアム開設広島―ソウル国際線増便により11.8%増。

8月はイベントや祭行事の通常規模開催により10.0%増を記録しました。さらに10月以降は、日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞受賞などが影響し、10月、11月、12月も増加傾向にありました。

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