「類人猿相談係」が55年ぶりに復活、新たな目撃情報が相次ぐ
広島県庄原市西城町では、1970年から1974年にかけて、体長約1.6メートルで全身が茶褐色または黒色の毛に覆われ、二足歩行するとされる未確認生物「ヒバゴン」の目撃情報が29件寄せられ、社会現象となりました。当時、町役場には「類人猿相談係」が設置されるほどでした。
この係が、昨夏頃からヒバゴンに似た大きな猿のような生物を見たという新たな情報が数件寄せられたことを受け、55年ぶりに復活しました。観光協会は、目撃者が安心して情報を話せる場を提供し、中傷から守ることを目的としています。かつての係職員だった恵木剋行さんが相談役に就任し、今後はドローンを使った調査も検討されています。
西城町観光協会は、ヒバゴンのキャラクターを活用した観光振興にも力を入れており、「ヒバゴン探検隊」によるツアーなども企画しています。ヒバゴンは、アメリカの「ビッグフット」やヒマラヤの「イエティ」と並ぶ、日本を代表する獣人型UMAとして海外でも知られています。
ヒバゴンの歴史と謎を深掘りする「ヒバゴン展」開催中
ヒバゴン初目撃から55年、そして庄原市制施行20周年を記念し、「ムー」とのコラボレーション企画「ヒバゴン展」が庄原市西城町のウィル西城で、2025年8月13日(水)から9月14日(日)まで開催されています。観覧は無料です。
この展示会では、ヒバゴンの歴史と謎に迫る貴重な資料が多数公開されています。
- 足型(石膏型): 1970年12月16日に採取された石膏製の足型が展示されています。これは、警察署長室で長年保管された後、観光資源として寄贈されたもので、長さ17センチ、幅12センチの特徴を持ちます。来場者は実物大の足跡と比較し、ヒバゴンの足が比較的小さいことを体験できます。
- モノクロ写真: 1974年10月11日に撮影されたとされる、唯一のヒバゴン写真の鮮明なプリントが展示されています。再発見されたこのプリントからは、ヒバゴンが両手を下げて横向きに写っている様子が確認でき、他の動物との違いがより明確になります。
- ヒバゴン着ぐるみ: 映画『ヒナゴン』で実際に使われた着ぐるみを含む、観光プロモーション用の歴代ヒバゴン着ぐるみ5体が展示されています。映画の着ぐるみは約20年ぶりに発見されたもので、2023年に旗揚げした「怪獣プロレス」のヒバゴンのコスチュームも目を引きます。
- 記事・情報パネル: 「月刊ムー」や「webムー」に掲載されたヒバゴンの記事がパネルで展示されており、その基礎知識や出現情報、そして最新の「令和のヒバゴン」に関する情報が、目撃証言に基づくイラストと共に紹介されています。
地域振興への期待とオリジナルグッズ
「ヒバゴン展」の初日には、UMA研究家の中沢健氏とwebムー編集長の望月哲史氏によるスペシャルトークショーが開催され、ヒバゴンの目撃55周年を祝い、オカルトを観光に活かす「クリプトツーリズム」を通じた地域振興の可能性が議論されました。イギリスのネス湖がネッシーを観光資源としている例が挙げられ、庄原市でもヒバゴンを活用した地域活性化への期待が寄せられています。
会場では、Tシャツ、缶バッジ、ステッカー、絵本など、様々なヒバゴングッズが販売されています。特に55周年を記念した「ヒバゴンベビー」のグッズは「ムー」とのコラボによる新デザインで、ヒバゴンの歴史を後世に伝えるイメージとして制作されました。
「ヒバゴン展」は、ウィル西城1階フリースペース(〒729-5722 広島県庄原市西城町大佐741-1)にて、2025年9月14日まで開催中です。
私の見解
ヒバゴンの特別展は地域活性化と文化保存を両立させた戦略的施策であり、観光面でも教育面でも意義のある取り組みと言えます。
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