廿日市市国道2号で道路陥没と空洞、交通に影響

メモ

連続して発生した道路トラブル

広島県廿日市市宮島口西の国道2号で、2025年9月12日と13日にかけて、道路の陥没とそれに続く空洞の発見が相次ぎました。

まず、12日の午前11時半頃、国道2号の交差点付近で約1メートル四方の道路が陥没し、走行中の4トン車の左前輪がはまり込みました。この事故による負傷者はいませんでしたが、警察は前日夜からの大雨が原因である可能性を指摘しています。

陥没箇所の応急工事が行われ、13日の午前5時には一時解除されましたが、同日午前に業者が「近くで道路が下がっているようだ」と報告。国土交通省広島国道事務所が掘削して確認したところ、最初の陥没箇所から約5メートル離れた場所で、横約5メートル、縦約4メートル、深さ約1.9メートルにも及ぶ大きな空洞が見つかりました。

広範囲にわたる通行止めと復旧作業

新たな空洞の発見は、さらなる道路陥没の危険があるとして、13日の午後2時過ぎから国道2号の一部区間が再び全面通行止めとなりました。通行止め区間は、大野支所北交差点から阿品駅東交差点までの約5.5km、または深江交差点から油ヶ免交差点までの約2kmでした。

国土交通省広島国道事務所は、前日の大雨が陥没や空洞の原因となった可能性を視野に入れ、原因の調査と復旧工事を進めました。この通行止めは、14日午前0時半に復旧工事が完了し解除されました。

中国地方整備局は、大雨の影響で川の石積みから土砂が流出し、それが空洞発生の原因となった可能性があると見ています。1つ目の陥没はすでに土砂が流出していた場所にトラックが通過したことで発生し、2つ目も同様に土砂流出による空洞が原因とされています。

全国と広島県の空洞調査、本格復旧へ

国土交通省の調査によると、2024年4月から2025年3月までの間に、全国の国道約3000キロメートルの路面下で4739カ所の空洞が見つかっています。広島県内では266カ所が確認されており、陥没の可能性が高いとされた13カ所は全て修繕済みとのことです。

陥没現場では応急工事が完了しており、業者が機械と目視でへこみがないか1日2回確認作業を行っています。中国地方整備局は、今後状況を見ながら本格的な復旧作業を進めるとしています。

タイムライン

  • 9月12日午前11時半ごろ
    • 約1m四方が陥没し、走行中の4トン車の左前輪がはまり込む事故が発生。ケガ人なし。原因は前夜からの大雨の可能性。
  • 9月13日午前
    • 応急復旧後、業者の報告により再調査。掘削の結果、最初の陥没地点近くに 横約5m×縦約4m×深さ約1.9mの大空洞 を発見。
  • 9月13日午後2時すぎ
    • さらなる陥没の危険があるため、国道2号が再び全面通行止め。対象区間は最大で 約5.5km(大野支所北~阿品駅東) または 約2km(深江~油ヶ免)
  • 9月14日午前0時半
    • 復旧工事が完了し、通行止めは解除。

私の見解

この事例は「大雨による道路被害」という表面的な話にとどまらず、インフラ老朽化・地盤リスク・災害時の道路脆弱性を一度に突きつけられたケースだと思います。

今後の災害対応やインフラ再整備の優先順位を見直す契機になるでしょう。

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