広島県議会9月定例会が開幕!関税対策から若者支援まで77億円の補正予算案を審議

メモ

任期最後の湯崎知事が提案、約77億円の補正予算案

9月定例会、約77億円を盛り込んだ予算案を審議

9月12日に広島県議会9月定例会が開会し、一般会計で約76億9300万円から約77億円の補正予算案が提案されました。今回の定例会は、11月に任期満了を迎える湯崎英彦知事にとって最後の県議会となります。

多様な課題に対応するための経費

湯崎知事は、この予算案が米国関税措置や物価高騰への対応、そして「安心・誇り・挑戦ひろしまビジョン」に掲げられたライフスタイルの実現に向けた取り組みなど、様々な課題に迅速に対応するための経費であると説明しました。

米国関税措置への対策と県内企業支援

海外販路拡大と設備投資を補助

補正予算案の重要な柱の一つは、アメリカの関税措置の影響が懸念される県内事業者への支援です。海外への販路拡大や生産性向上に繋がる設備投資への補助として、あわせて4億円が計上されています。

湯崎知事は、関税措置が県内の企業や経済に大きな影響を及ぼす可能性を認識しており、その度合いや時期を見極めながら、スピード感を持って適切に対応していく考えを示しました。

若者流出防止と地域産業振興

若者定着プロジェクトと酒蔵支援に力を入れる

若者の県外流出を防ぐための取り組みとして、市や町と一体となったプロジェクトに約3千万円が盛り込まれました

また、日本酒の原料となる酒米の価格高騰に直面している県内の酒蔵を支援するため、酒米購入費用の一部補助として3億3000万円余りまたは3億6200万円あまりが計上されています。

11月知事選を巡る動きと会派の対応

主要3会派が横田美香氏を支援する方針

11月の知事選挙を巡っては、無所属新人で元副知事の横田美香氏が支援を要請しました。これに対し、県議会第2会派の民主県政会は、会派として一致して横田氏を応援する方針を固めました。

民主県政会は、県政の継承を期待しての支援であると説明しています。既に最大会派の自民議連も横田氏の支援を決定しており、公明党議員団も前向きに検討していることから、主要3会派が横田氏を支援する方針が固まっている状況です。

一方、共産党県委員会は候補者の擁立に向けて準備を進めていると報じられています。

定例会は9月30日まで開催

広島県議会9月定例会は、今月30日まで開催される予定です。

私の見解

湯崎知事最後の県議会で提案された約77億円の補正予算案は、実務的かつ「置き土産的」な性格を持っているといえます。

この補正予算は「経済・地域支援」と「政権継承」の二重の文脈で評価されるべきものだと見ます。

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