広島の新たな交通網と地域の魅力(1)公共交通機関の新たな動き

メモ

広島では、交通インフラの大きな変革や地域の魅力を再発見する取り組みが活発に進んでいます。公共交通の利便性向上、観光振興、そして都市部の交通渋滞への対策など、多岐にわたる動きが私たちの生活や地域の未来を形作ろうとしています。

JR呉線、地域魅力を凝縮したパンフレットで利用促進

呉市や東広島市の経済団体が、JR呉線の利用促進を目指し、地域の魅力を紹介するパンフレットを配布しました。JR広島駅で配られたこのパンフレットには、沿線の絶景スポットや駅から歩いて行ける飲食店情報が豊富に掲載されています。呉市の新原市長もこの取り組みに参加し、呉線の利用を呼びかけました。

呉広域商工会の観光委員長は、呉線に乗ったことがない人々に、沿線に広がる素晴らしい世界を知り、楽しい場所をぜひ訪れて満喫してほしいと期待を表明しました。今後は、瀬戸内海の魅力をさらに発信する企画も計画しているとのことです。

JR九州の観光列車「かわせみ・やませみ」が本州初上陸!広島へ特別ツアー

JR九州の観光列車「かわせみ・やませみ」が、初めて九州を離れて広島駅に到着しました。この列車は通常、熊本県を中心に運行されていますが、来年7月から熊本で始まるJRの大型観光事業「デスティネーションキャンペーン」を九州以外の地域でPRする目的で、今回の特別運行が実現しました。

9月27日には、広島から熊本へ向かう特別ツアーが予定されており、これに先立つ9月14日には報道陣に列車が公開されました。D&S列車キハ47形(2両編成)が熊本から博多を経由して広島まで運行され、ツアーオリジナルサボが掲出されたほか、参加者には記念乗車証が配布されました。9月18日には京都鉄道博物館での特別展示も予定されています。

しまなみ海道に待望の航路復活!サイクリストと観光客を繋ぐ「サイクルシップ・ラズリ」

しまなみ海道の開通から26年を経て廃止されていた、尾道市と愛媛県今治市を結ぶ航路が、来月、期間限定で復活することが決定しました。JR西日本広島支社の担当者は、しまなみ海道のサイクリングで疲労を感じる人や、帰りの交通手段に困るサイクリストからの声を受け、この航路復活を計画したと説明しています。

全長約70キロのサイクリングコースで、自転車で一部区間を走り、残りを船で移動できることで、熱心なサイクリストだけでなく、新たな観光客層の取り込みを目指します。

実証事業には、自転車を折りたたまずに50台以上積載できる、国内でも珍しい船「サイクルシップ・ラズリ」が使用されます。航路は尾道港を出発し、尾道市瀬戸田町の生口島や今治市の大三島井口港など4つの港を経由して今治港に到着するルートで、途中で今治市の運航事業者の船に乗り換えます。

2日間の乗り放題チケットが提供され、各島でのサイクリングや街歩き、宿泊を楽しむ「滞在型観光」を促すことが大きな目的です。JR西日本は、地域の様々な取り組みを結びつけ、観光消費に繋げたいと意欲を示しており、尾道市と今治市の市長もこの復活航路に大きな期待を寄せています。

この実証事業の結果を分析し、来年度以降の継続実施も視野に入れているとのことです。

JR芸備線 比婆山駅90周年!地域住民が清掃で祝う

庄原市にあるJR芸備線比婆山駅が、今年で開業90周年を迎え、9月20日に記念イベントが企画されています。これに先立ち、9月14日には地域住民約20人が駅舎やその周辺の清掃活動を実施しました。比婆山駅は普段は無人駅ですが、毎月ボランティアによる清掃が行われています。

清掃活動に参加した比婆山自治会の関係者は、駅舎がきれいになり、多くの来場者を安心して迎えられることを喜んでおり、これからの100年を目指して頑張りたいと語りました。記念イベントでは、地元産のそば粉を使った手打ちそばの提供やミニコンサートが予定されています。

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