地域一体となった環境保護への取り組み
広島県は、観光地として知られる世界遺産の宮島と、その玄関口である宮島口地域で、使い捨てプラスチックごみの削減を目指す「ACTION FOR ZERO Miyajima」キャンペーンを2025年9月13日から開始しました。
このキャンペーンは、「海洋プラスチックごみゼロ」と「持続可能な観光地域づくり」という二つの大きな目標を掲げ、地域全体で環境保護に取り組む初の試みです。
キャンペーンには、宮島島内および宮島口の飲食店、小売店、宿泊施設など、22の事業者と27の店舗が参加しています。これらの施設では、テイクアウト用の容器やホテルで提供されるアメニティといった使い捨てプラスチック製品を、非プラスチック素材、生分解性素材、またはアルミボトル缶などの環境に優しい製品へと順次切り替えていくことが推奨されています。
知事も呼びかける「小さな一歩」の重要性
キャンペーンのスタートに合わせて、宮島口のしゃもじ広場では「ACTION FOR ZERO Miyajima 環境にやさしいマルシェ」が開催されました。マルシェでは、環境や健康に配慮したフードや雑貨の販売が行われたほか、プラスチックごみ問題について楽しみながら学べるワークショップも実施されました。
このイベントには湯崎知事も参加し、持続可能な観光地域づくりに関するトークイベントで意見を交わしました。知事は、環境保護への貢献は「一本ボトルを買う、一杯これを飲むといった、一人ひとりの日々の小さな行動の積み重ねが、最終的に非常に大きな変化につながる」と語り、県民や観光客に向けて、一人ひとりの意識と行動が重要であると協力を呼びかけました。
私の見解
今回の「ACTION FOR ZERO Miyajima」は、地域一体で環境保護に取り組むという点で非常に意義深いと考えます。宮島は世界遺産であり、国内外から観光客が訪れる特別な場所です。そのため、観光そのものが自然や文化に与える影響も大きく、環境保護と観光振興を両立させる取り組みは不可欠です。
「小さな一歩」を県民・事業者・観光客が共に積み重ねることで、広島発の持続可能な観光モデルが全国に広がる可能性を感じます。
コメント