2024年広島県観光分析(2)外国人客が回復を牽引

メモ

外国人客は過去最高の421.5万人

令和6年の外国人観光客数は421.5万人に達し、前年比で153.3万人(+57.2%)の大幅増となり、過去最多を更新しました。これはコロナ禍前の平成31年(令和元年)と比較しても145.5万人(+52.7%)の増加です。

広島市だけでも外国人観光客は251万3千人となり、初めて200万人を超えました。観光客の増加要因として、継続的な円安による訪日需要の高まりや、広島空港の国際線再開・新規就航による利便性向上などが挙げられています。

主要市場の動向:アメリカ、オーストラリア、フランスが上位に

市場別に見ると、外国人観光客数が最も多かったのはアメリカで555.6千人(55万人以上)でした。次いでオーストラリア(325.5千人)、フランス(322.4千人)の順となっています。主要市場の全てで増加が見られ、特に韓国は、広島空港への直行便増便の影響により前年比で274.7%という非常に高い増加率を示しました。地域別構成比では、欧米豪主要国からの観光客が全体の51.4%を占めています。

宿泊客数の回復と地域別状況

令和6年の宿泊客数は1,167万人泊で、前年比で165万人泊(+16.5%)増加しました。うち外国人宿泊客は180万人泊(前年比+74.5%)と急増し、コロナ禍前(平成31年)と比べても38.6%増となりました。

地区別では、宿泊客数が最も多いのは安芸地区①(広島市周辺)で768万人泊(+19.9%)でした。一方、宿泊客数の構成比を平成31年と比較すると、備後地区のみ増加(+2.9%)しており、平準化が進む傾向が見られます。

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