広島県で交通事故多発:JR福塩線踏切や市内道路で歩行者・高齢者が死亡【2025年9月】

メモ

JR福塩線で中年女性が死亡する人身事故が発生

福山市の踏切で列車と衝突、一時運転見合わせ

2025年9月26日午前8時半ごろ、広島県福山市のJR福塩線新市駅近くにある地蔵踏切で、福山駅発府中駅行きの下り普通列車(4両編成)と中年とみられる女性が衝突する人身事故が発生しました。この女性は衝突後、その場で死亡が確認されました。列車の乗客は約80人いましたが、けが人はいませんでした。

運転士の証言と警察による捜査状況

事故現場となった踏切には警報機と遮断機が設置されており、これらは正常に作動していたとのことです。列車の運転士は、女性が線路脇から踏切の中に入ってきたため急ブレーキをかけたものの間に合わなかったと説明しています。警察は、事故と自殺の両面から詳しい状況を調査しており、女性の身元の確認を急いでいます。

運行への影響と再開時刻

この事故の影響により、JR福塩線は福山駅と府中駅の間、あるいは万能倉駅と府中駅の間で上下線ともに運転を見合わせました。運転の再開は午前10時20分ごろで、約2時間にわたり影響が出ました。乗客の一人は、走行中の電車が線路上で急に止まったため、車内の人々は驚いた様子だったと述べています。

広島市中心部で女性が胸に刃物を刺され死亡

平和大通り沿いの緑地帯で発見、現場は一時騒然

9月24日午後5時すぎ、広島市中区大手町の平和大通り近くにある緑地帯で、通行人から「胸に刃物が刺さった状態で女性が倒れている」との110番通報が警察に入りました。現場は広島市役所から北西へ約600メートルの、人通りが多いエリアです。

女性は病院で死亡を確認、「自分で刺した」との証言

倒れていた女性は40代から50代とみられ、意識が朦朧とした状態で市内の病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。警察や通報者に対し、女性は自分で刺したという内容の言葉を伝えていたとのことです。

現場付近は、夕方の帰宅時間と重なったこともあり、警察や消防の車両が多く集まり一時的に騒然としました。警察は現在、女性の身元確認を進めるとともに、詳しい状況を調べています。

9月22日に集中した県内の重大交通事故

広島高速2号線で正面衝突、70代男性が犠牲に

9月22日午後3時ごろ、広島市南区の広島高速2号線、東雲インターチェンジ(IC)付近で、ライトバン(普通貨物自動車)大型トラックが正面衝突する事故が発生しました。

事故当時、上り線を走行していたライトバンが何らかの原因で対向車線にはみ出し、下り線の大型トラックと衝突したとみられています。現場は片側1車線の対面通行区間で、中央にはポールが設置されていました。

この事故により、ライトバンを運転していた70代の男性は、その場で死亡が確認されました。一方、大型トラックを運転していた60代の男性は負傷し病院に搬送されましたが、命に別状はなく、会話ができる状態でした。

事故の影響で、広島高速2号線の一部区間(上り線:東雲IC〜仁保IC、下り線:間所IC/大州IC〜仁保IC)が約6時間にわたり通行止めとなりましたが、午後9時20分ごろに全線で解除されました。警察は、衝突の原因を詳しく捜査しています。

江田島市の横断歩道事故、84歳女性が死亡

同じく9月22日午前9時40分ごろ、江田島市江田島町小用の国道487号線で、信号機のない横断歩道を自転車で渡っていた近くに住む84歳の女性が軽乗用車にはねられる事故がありました。女性は一時車の下敷きとなり、心肺停止の状態で病院に搬送されましたが、約1時間半後に死亡が確認されました。女性hヘルメットを着用していませんでした。

警察は、軽乗用車を運転していた江田島町切串に住む77歳のパートの女性を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕しました。女性は容疑を認めていましたが、その後、警察は容疑を過失運転致死に切り替え、身柄を釈放して任意捜査に移行しました。現場は見通しの良い片側1車線の道路です。

福山市の交差点で歩行者事故、運転手は薬剤師の男

9月22日午後5時半すぎ、福山市駅家町の県道392号線にある信号機と横断歩道のある交差点で、近くに住む70歳の女性が軽乗用車にはねられました。女性は意識不明の重体で病院に搬送されました。

警察は、車を運転していた自称・薬剤師の44歳の男を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕しました。男は容疑を認めています。警察は、運転手が歩行者を見落とした可能性があるとみており、証拠隠滅の恐れがないと判断したため男を釈放し、任意捜査に切り替えて事故当時の信号の状況や詳しい原因を調べています。

広島市安佐北区で軽自動車の全焼火災

9月22日午後1時20分ごろ、広島市安佐北区落合で、通行人から「軽自動車のボンネットから火が出ている」と相次いで通報がありました。消防車4台が出動し、火は約40分後に消し止められましたが、軽自動車1台が全焼しました。この火事によるけが人はいませんでした。

9月下旬の道路交通状況と安全運動

尾道自動車道で発生した通行止め

9月下旬、尾道自動車道でも通行止めが数件発生しました。

  • 9月24日午後5時25分から午後6時15分にかけて、事故のため三次東ジャンクション・インターチェンジと三良坂インターチェンジの間の上り線が通行止めとなりました。
  • 9月26日午前8時15分から午前9時25分にかけては、故障車のため尾道北インターチェンジと世羅インターチェンジの間の下り線で通行止めが実施されました。

秋の全国交通安全運動と安全対策

現在、秋の全国交通安全運動が実施されており、警察は自転車のヘルメット着用夕方の早めのライト点灯などを呼びかけています。

広島市安佐南区の戸山小学校前では、この運動の一環として、信号機のない横断歩道の近くに児童らがシートを設置する活動が行われました。このシートには、横断時に「止まって左右を見た後、もう一度右を見る」よう促すパンダのイラストが描かれています。

県警察本部によると、昨年県内で発生した小学生の歩行中事故51件のうち、6割以上が横断中の車との接触事故でした。参加した児童からは、今回のシート設置によって左右を見て横断する人が増えることへの期待が示されました。

また、南区の段原小学校では、広島ホームテレビのキャンペーン「ゼブラストップHIROSHIMA」の一環として、アナウンサーとキャラクターが登校の見守り活動を行いました。警察の統計によれば、今年8月末までに交通事故で亡くなった歩行者は14人に上っています。この秋の交通安全運動は9月30日まで行われる予定です。

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