広島県産レモンが主役のクラフトジン「広島県ジン」
全国47都道府県の特産品の魅力を発信する「県ジンプロジェクト」の第12弾として、「広島県ジン」が発売されました。このクラフトジンは、ボタニカルに生産量日本一を誇る広島県産のレモンを採用しています。具体的には、尾道市瀬戸田町で生産されたレモンの、果汁を搾った後の香りの強い皮を有効活用して製造されています。
企画・開発を行った東京の酒類販売業スターマークは、このジンが「さわやかな風味が特徴的」な仕上がりであり、地元の人々が「自分事として自慢できる」ような商品を目指していると説明しました。材料を提供した地元の搾汁メーカーからも、素材が有効活用され、レモンの美味しさが引き出されていることへの喜びが示されています。
商品は6月に発売され、ECサイトでのオンライン販売や、県内(広島市、尾道市)のバーや居酒屋7カ所で提供されており、今後は県内の酒販店での取り扱いも目指しています。
秋の収穫と酒を楽しむイベント
広島市中区では、60種類以上のドイツビールなどを提供する「広島オクトーバーフェスト」が9月23日まで開催され、来場客は涼しい秋空の下、屋外での飲食を堪能しました。また、広島市では「SAKE festa!」という日本酒の飲み比べイベントが開催され、中国地方の22の酒蔵から44種類の日本酒が集まり、季節ごとに変わる日本酒の味わいを楽しむ場となりました。
三次市では、世羅町特産の白ブドウ「ハニービーナス」を使用したワインの仕込みが行われました。今年は暑い日が続いたものの夜の気温が比較的下がったため、糖度の高いブドウが収穫でき、甘くてフルーティーな新酒(ヌーボー)が11月に発売される予定です。さらに、三次市の観光農園では栗拾いが始まり、家族連れが秋の訪れを感じながら栗の収穫を楽しんでいました。
道の駅でネパール文化を体験するマルシェ
神石高原町の道の駅「さんわ182ステーション」で、ネパールの料理と文化を紹介するマルシェが開催されました。これは、道の駅で働くネパール人スタッフが、母国の文化を地域住民に身近に感じてもらおうと企画したものです。
会場では、スパイスが効いたカレーやネパールの伝統的な軽食「サモサ」、工芸品などが並び、多くの家族連れで賑わいました。企画したスタッフは今後もネパールの文化や料理を紹介したい意向を示しており、道の駅側も地域で働く外国人と地元住民の交流を深めるイベントを継続していくとしています。
私の見解
- 広島県産レモンのクラフトジン:瀬戸田レモンを皮まで活用する発想は「地域資源の循環利用」であり、食品ロス削減や地元経済の活性化に直結。広島といえばレモンのイメージが強いので、地域ブランドの強化にもつながります。
- 秋の酒イベント:オクトーバーフェスト、日本酒フェスタ、ワインの仕込みと、嗜好品を通じて「地域で季節を楽しむ文化」が広がっていることが分かります。単なる飲食イベントではなく「地元産品を知り、味わう機会」になっている点が重要。
- ネパール文化マルシェ:外国人住民と地域の交流は、地方にとって大きな課題。その橋渡しをするイベントは「多文化共生のモデルケース」になり得ます。
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