福山市のインド料理店で食中毒が発生、サルモネラ属菌検出と営業禁止処分

福山市内の人気インド料理店で食中毒事案が発生

発生状況と確認された症状

広島県福山市保健所は、市内に位置する飲食店「おいしいインド料理の店タブラ」（福山市春日町）を利用した客が食中毒を発症したことを受け、調査を実施しました。

この店舗は、インド人シェフが本場のスパイスと新鮮な食材にこだわり、油分を控えるなど日本の食文化に合わせた工夫を凝らしたカレーなどを提供しています。

食中毒は9月23日の昼食時に発生しました。この日、店で食事をした2つのグループ計6人のうち、8歳から51歳までの3人に体調不良が確認されました。発症した3人には、下痢や腹痛、発熱といった症状が見られました。

提供されたメニューと病原体

この日に提供された食事には、バターチキンカレーやタンドリーチキンなどが含まれていました。調査の結果、発症者3人の便からサルモネラ属菌が検出されました。サルモネラ属菌は通常、鶏肉や卵などの動物の腸管に生息していることが多く、調理の不備や生肉が触れた調理器具を介して感染する可能性があります。

患者の容態と保健所の措置

発症者のうち1人は一時的に入院しましたが、現在、3人全員が快方に向かっているとのことです。

福山市保健所は、この状況を受けて、原因となった店舗に対し、10月1日付で営業禁止処分を下しました。この処分は、店舗が再発防止策を講じて、衛生管理体制が整うまで継続されます。

食中毒の原因と再発防止に向けた啓発

菌の検出と営業禁止処分

「おいしいインド料理の店タブラ」は福山市春日町に店舗を構えており、カレーの辛さはマイルドから超激まで選べるなど、幅広い客層に合わせたサービスを提供していました（ナンのおかわりも可能な場合がある）。しかしながら、今回の食中毒発生により、同店は食中毒と断定され、当面の間営業禁止処分となりました。

食の安全を守るための注意喚起

福山市保健所は、食中毒の予防策として、飲食店および一般家庭に向けて、食材を調理する際の重要事項を呼びかけています。特に、サルモネラ属菌が関与している可能性が高いことから、肉や卵は75度以上で1分以上しっかりと加熱することが推奨されています。また、生肉に触れた調理器具は、使用後に念入りに洗浄することが有効な対策とされています。

私の見解

今回の事案はサルモネラ検出という明確な証拠があり、食品衛生上重大です。被害は限定的でも入院者が出ているため、保健所の迅速な調査と営業停止は適切だと考えます。透明性の高い情報公開が求められています。

鶏肉や卵由来の可能性が高く、加熱不足や生肉接触による二次汚染が想定されます。調理器具の共有回避、交差汚染防止、温度管理と手洗い徹底など、基本的な衛生対策の再確認が不可欠です。

再開は衛生対策の実効性が確認されてからでよく、保健所と連携した再検査と従業員教育の実施を求めます。消費者は症状が出たら早めに受診・報告を行い、業界全体で衛生基準を厳格化すべきと考えます。