
デザイン:原研哉
著名建築家との特別な時間「特別応援プログラム」
建築祭を応援することを目的とした5つの「特別応援プログラム」(クラウドファンディング型含む)が用意されており、経費を差し引いた収益は建築祭の運営費に充てられます。募集は2025年9月20日(土)より開始されています。
堀部安嗣氏と巡る客船「ガンツウ」特別クルーズ
プログラムNo. 001は、客船「ガンツウ」を設計した建築家・堀部安嗣氏と巡る特別ランチクルーズです。通常2泊3日以上のクルーズしか行わない「ガンツウ」のショートクルーズで、船内では設計秘話に関するトークイベント(テーマ:「せとうちの海に浮かぶ、ちいさな宿。ガンツウ──その制作秘話と堀部安嗣が語る木の建築・木を見る技術」)が開催されます。また、通常見ることのできない船内の全客室タイプの見学会や、堀部氏設計の浴場とサウナの体験も可能です。旅行代金は鑑賞パスポート付きで300,000円です。
石上純也氏、藤本壮介氏と楽しむ神勝寺ライトアップ晩餐会
神勝寺 禅と庭のミュージアムを貸し切り、紅葉のライトアップを楽しむ特別晩餐会が2つ開催されます。
プログラムNo. 002では、石上純也氏とともに「建築と風景」をテーマに語り合う晩餐会(11月16日実施)、プログラムNo. 003では、藤本壮介氏とともに万博の「大屋根リング」や瀬戸内海に浮かぶ「海島プロジェクト」の構想について聞く晩餐会(11月23日実施)が開催されます。いずれも、客船「ガンツウ」の鮨監修で知られる淡路島「亙(のぶ)」の鮨を味わうことができ、主催財団の理事長も同席します。寄付金額はいずれも鑑賞パスポート付きで150,000円、定員は各10名です。
長坂常氏設計の非公開施設「DOKUBO」を初公開
プログラムNo. 004として、長坂常氏による神勝寺宿坊構想プラン説明と、通常非公開の宿泊棟「DOKUBO/独忘」およびBAR「EL AMIGO」の初公開見学が10月25日(土)に実施されます。長坂氏は、LLOVE HOUSE ONOMICHIの「半建築」展と、瀬戸内の一連のプロジェクトについて語る予定です。寄付金額は鑑賞パスポートと昼食付きで70,000円です。
名和晃平氏がアートパビリオン《洸庭》の誕生秘話を語る
プログラムNo. 005では、彫刻家・名和晃平氏が神勝寺のアートパビリオン《洸庭》の制作秘話を語るトークセッションが11月6日(木)に開催されます。テーマは「禅の世界と響きあうアートパビリオン《洸庭》はなぜ生まれたのか?」です。セッション後には、京都「Farmoon」主宰の船越雅代氏による茶菓のお席が用意されます。寄付金額は鑑賞パスポートとお茶・お菓子付きで50,000円です。
建築に触れる多様な関連プログラム
坂茂氏の講演会と展示
建築家・坂茂氏の講演会「作品づくりと社会貢献の両立を目指して」が10月11日(土)に尾道市の松翠園(大広間)で無料(事前予約制)で開催されます。坂氏は、プリツカー建築賞受賞者であり、ポンピドー・センター・メスなどの代表作に加え、被災地でのシェルター開発といった社会貢献活動でも知られています。尾道市立美術館の前庭では、坂氏の出展作品として、被災地で使われている仮設住宅「紙のログハウス」が実際に展示されます。※10月3日時点で申し込みは終了しています。
伊東豊雄氏、山本理顕氏らが登壇するシンポジウム
10月5日(日)には、福山市のコワーキングスペースtovio(iti SETOUCHI内)でオープニング・プレミアトークが開催され、伊東豊雄氏が「瀬戸内から始まった日本の現代建築」をテーマに、丹下健三の出発点を振り返りながら、瀬戸内の建築文化の展開を考察します。※10月3日時点で申し込みは終了しています。
また、10月18日(土)と26日(日)に広島県立歴史博物館やふくやま美術館で連携企画シンポジウム「瀬戸内海に築かれた文化:戦後建築の軌跡とその現在」が無料(事前予約制)で開催されます。26日には、2024年プリツカー建築賞受賞者の山本理顕氏が「コミュニティーと建築」をテーマに、社会の分断や地域の衰退といった世界共通の課題に対し、建築が果たす役割について語る予定です。※10月3日時点で10月26日分の申し込みは終了しています。
未来の担い手を育むワークショップ
子供の感性を磨くというミッションに基づき、親子で参加できるワークショップも開催されます。
- 大工ワークショップ:神勝寺(無明院本堂)にて10月19日(日)に開催(無料、要予約)。小学生を対象に、羽根建築工房の協力を得て、カンナ削りやノコギリを体験し、木の端材でオリジナルの椅子を製作します。
- 親子の循環ワークショップ:神勝寺の庭園(無明院近く)で11月2日(日)、3日(祝・月)に開催(無料、要予約)。小学生とその保護者を対象に、庭園を巡りながら自然素材を観察し、コンポストベンチづくりを通して堆肥化の仕組みを学びます。
鑑賞パスポートと購入方法
3日間有効のパスポートをArtStickerやチケットぴあで販売
会期中の対象展示会場(7会場中6会場)すべてに入場できる「鑑賞パスポート」は連続した3日間有効で、会期中いつでも利用可能です。1会場につき1日1回限り入場できます。
料金は、WEB販売が2,500円(税込)、会場販売が3,000円(税込)です。高校生以下および障がい者(+介護者1名)は、WEBでの事前申し込みにより無料となります。
購入は、アート体験プラットフォーム「ArtSticker」(電子チケット、引換不要)や「チケットぴあ」(引換券販売、要引換)で可能です。尾道市立美術館のみ、単館チケット(窓口販売のみ、一般1,000円/学生800円)の販売も行われます。
ふるさと納税で特別なツアーに参加可能
広島県福山市・尾道市では、ふるさと納税(ふるさとチョイス限定)を通じて本建築祭への支援を募っており、寄付の返礼品として特別な体験が提供されます。
返礼品には、鑑賞パスポート(寄付金12,000円)のほか、総合ディレクターまたはチーフキュレーターが同行し展示を解説するプライベートガイドツアー(寄付金250,000円)の参加権が含まれています。また、福山市では、iti SETOUCHIでの著名建築家による講演会の優先招待券付き鑑賞パスポート(寄付金30,000円)も提供されています。
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