
デザイン:原研哉
遠方からのアクセスと「建築の玄関口」福山駅
新幹線を利用した主要ルートと飛行機からの乗り換え
「ひろしま国際建築祭2025」の主要開催地である福山市は、山陽新幹線の停車駅であるJR福山駅を玄関口としています。特に首都圏などの遠方から訪れる場合、新幹線によるアクセスが推奨されます。例えば、都内からは東京駅を朝に出発する「のぞみ11号」に乗車した場合、約3時間半で福山駅に到着できます。
福山駅南口の駅前広場には、建築祭のインフォメーションセンターとして、石上純也氏による移動型キオスク「雲がおりる」が設置される予定です。
福山エリアの会場への移動手段:電車とバス・タクシーの使い分け
福山駅周辺の主要会場はアクセス性に優れています。ふくやま美術館(ギャラリー)は徒歩で十分に対応可能です。
一方、未来を担う建築家たちの展示「NEXT ARCHITECTURE」や、丹下健三の自邸再現・予告展が開催される神勝寺 禅と庭のミュージアム(広島県福山市沼隈町大字上山南91)は、福山市の中心部から離れた場所に位置するため、バスやタクシーなどの移動手段が必要となります。また、長坂常氏設計の非公開施設「DOKUBO」を訪れる特別応援プログラムでは、神勝寺から見学先まで車で約10分の移動時間が必要であり、参加者は各自での移動が求められています。
尾道エリアの魅力は「徒歩」での回遊性
JR尾道駅を基点とした街歩き
尾道市の会場は、観光客が歩いて見て回れるように配置されているのが大きな特徴です。JR尾道駅を基点として、海側(ウォーターフロント)と街中(商店街周辺)に会場が点在しています。
海側に位置するONOMICHI U2(広島県尾道市西御所町5-11)は、中山英之氏の移動型キオスクが隣接するウォーターフロントにあり、「ZINE」展(無料)などが行われる会場です。また、LOG(尾道市東土堂町11-12)、LLOVE HOUSE ONOMICHI(尾道市東土堂町8-28)、そしてまちなか文化交流館「Bank」(尾道市土堂1丁目8-3) など、街中にある会場は多くが徒歩でアクセス可能で、尾道の古い港町の風景を楽しみながら回遊できます。
丘の上にある美術館へのアクセス
安藤忠雄氏が改修を手がけた尾道市立美術館(広島県尾道市西土堂町17-19)は、千光寺公園内の丘の上に位置しているため、山側への移動は、ロープウェイなどを利用するか、坂道を徒歩で登る必要があります。
観光と建築体験を両立させる宿泊・クルーズ情報
長期滞在と関連施設での特典
本建築祭は、瀬戸内国際芸術祭や岡山芸術交流といった近隣の大型文化イベントと開催時期を合わせることで、来場者に数日間地域に滞在し、広域を回遊してもらうことを目指しています。
尾道市内の会場であるLOGは、鑑賞パスポートを提示すると、建築祭期間中限定で夕食が10%割引になるサービスを提供しており、宿泊施設としても利用可能です(詳細はLOGに直接問い合わせが必要)。
また、ボランティアスタッフには、活動特典としてONOMICHI U2で使用できる1,000円分の金券が提供されます。この金券はONOMICHI U2内の宿泊、食事、カフェ、物販などで利用可能であり、長期滞在中のサポートにも役立ちます。
建築家と巡る特別な客船クルーズ
建築祭の特別応援プログラムでは、堀部安嗣氏が設計した客船「ガンツウ」に乗船する特別なクルーズが企画されています。通常は2泊3日以上のクルーズしか行わない「ガンツウ」ですが、建築祭期間中にはショートクルーズ(ランチクルーズ)が実施され、船内では設計者である堀部氏によるトークイベントや、通常非公開の全客室タイプの見学、スパエリア(浴場とサウナ)の体験が可能です。これは、瀬戸内海を船で移動し、建築と環境を一体で体験する特別な機会となります。
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