まちなか水族館のシンボル、オオサンショウウオが「広島もとまち水族館」に到着
特別天然記念物の「お引っ越し」詳細
広島市中心部に誕生する「広島もとまち水族館」は、10月31日(金)のオープンまで3週間を切り、国の特別天然記念物であるオオサンショウウオ2匹を安佐動物公園から受け入れました。この水族館は広島市中区の新生パセーラ7階に開館予定です。搬入されたオオサンショウウオは全長およそ40cm、体重約4kgの個体で、2013年に誕生したものです。この2匹は、安佐動物公園に長年飼育されてきた約350匹の中から選ばれ、水族館に無償で貸し出されることになりました。この貸し出しは、広島もとまち水族館と安佐動物公園などを管理する広島市の公益財団法人との間で、先月連携協定が結ばれたことによるものです。
新環境での飼育に向けたノウハウの伝授と期待
新たな環境での飼育に備え、広島もとまち水族館の飼育員3人が安佐動物公園を訪れました。彼らは、繁殖や生態を研究する施設で、オオサンショウウオの飼育担当者から詳細な説明を受け、長年のノウハウを引き継いでいます。飼育担当者は、環境が変わるため、コミュニケーションを取りながら元気に飼育してほしいと助言しました。水族館の担当者は、今回の連携を通じて非常に勉強になったとし、慎重にオオサンショウウオを扱っていく必要性を感じたと述べています。また、広島市内は少し離れると自然が豊かで、希少な生き物が多数生息していることを水族館から発信していきたいという目標を語りました。さらに、新しい施設の人気者として、「広島もとまち水族館といえば、オオサンショウウオが見られる」と言われるような存在になってほしいと期待を寄せています。搬入された2匹は、は虫類や昆虫類などのエリアに展示される予定で、水族館は全体で約200種類、3000点の生き物を展示し、10月31日にオープンします。
「シン・マリホ水族館」にも最初の生き物が到着
アルパークにできる新施設とオープン予定
広島市西区のアルパークに建設が進む「シン・マリホ水族館」に、初めて生き物が搬入されました。この水族館は年内オープンを予定しており、具体的な開館日は10月中旬に発表される見込みです。
クロダイ15匹の受け入れと展示準備
最初に入館したのは、宮島水族館から移送されたクロダイ15匹です。これらのクロダイは、水質に問題がないかを確認するため、12の水槽に分けて収容され、準備が整い次第展示されることになります。
私の見解
「広島もとまち水族館」でのオオサンショウウオの受け入れは、都市の中心で希少な生き物を紹介する意義ある試みだと感じます。安佐動物公園との連携により、展示の質と飼育の丁寧さが保たれることを期待しています。来館者に「守る自然」を実感させる機会となるでしょう。
一方で、同じ時期に「シン・マリホ水族館」も開館を迎えることから、広島市内で2つの水族館が並び立つことになります。両施設が単なる競合ではなく、それぞれの立地やテーマを生かした特色ある展示で個性を打ち出すことが重要だと考えます。
都市型と湾岸型という異なる魅力をどう育て、どのように市民や観光客を惹きつけていくのか。両館が互いに刺激し合いながら、広島全体の水辺文化や観光資源を高めていく姿を見守りたいです。


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