50周年の節目と球団創設期の苦労を継承
広島東洋カープの初優勝から2025年10月15日でちょうど50周年という節目を迎えるにあたり、カープファン約60人が広島市中区のひろしまゲートパークにある「勝鯉の森」で清掃活動を実施しました。
「勝鯉の森」には、カープの優勝の記録が刻まれた記念碑が建てられています。この清掃活動は、カープが25年ぶりにリーグ優勝を果たした2016年に始まり、今回で10回目となります。
ファンたちはカープのユニホームやTシャツを着て、雑巾を使い熱心に記念碑を磨き上げました。ファンからは、来シーズンこそ優勝し日本一になってほしいという強い期待や、早くこの記念碑に次の優勝を刻んでほしいという願いが聞かれました。
プロジェクトCの関係者は、初優勝50周年という節目に、苦労した球団創設期の話も若い人たちに伝えていきたいと語っています。
清掃後のイベントでファンが交流
清掃活動後には、市民から募集したエピソードをもとに制作された、カープの初優勝を描いた紙芝居がアニメーションを交えながら上映されました。また、女性ユニットによるオリジナル応援歌のライブも披露され、会場は大いに盛り上がりました。
ファンたちは、クライマックスシリーズのない10月の心の空白を、これらのイベントや応援ライブで埋め、カープへの熱い想いを共有しました。
なお、マツダスタジアムのグッズショップの壁画が、今季最高打率、最高出塁率の2冠を獲得した小園海斗選手を記念してリニューアルされています。
私の見解
「勝鯉の森」を磨き上げるファンの姿には、単なる清掃を超えた“祈り”のようなものを感じます。記念碑に触れながら50年の歴史を思い返すことは、チームとともに歩んできた時間を再確認する大切な機会です。カープが地域と共に成長してきた証そのものだと思います。
また、清掃後の紙芝居やライブイベントを通じて、世代を超えた交流が生まれたことも印象的です。ファンそれぞれが自分の「カープ愛」を語り、次世代に伝える場が自然に形成されているのは、他球団にはない広島らしさだと感じます。地域文化の継承という点でも意義深い活動です。
来季こそ記念碑に新たな年号が刻まれることを願わずにはいられません。清掃で磨かれた石碑の輝きが、選手たちに力を与え、広島の街全体が再び歓喜に包まれる未来を期待しています。ファンの思いがチームを動かす――その象徴が「勝鯉の森」なのだと思います。


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