広島電鉄「駅前大橋ルート」開業1ヶ月、ダイヤ改正と増便を実施【2025年9月3日】

メモ

広島駅へのアクセス改善と利便性向上

2025年7月に開業した広島電鉄の「駅前大橋ルート」は、開業から1ヶ月が経過し、「利便性が高まった」という声が聞かれています。これに合わせて、広島電鉄は2025年9月3日、ダイヤ改正と増便を実施しました

この変更により、広島駅と「紙屋町東電停」の間にある5つの電停のうち3つを通過する快速運行も開始され、各駅停車より1分程度所要時間が短縮される見込みです。

JR広島駅2階への路面電車乗り入れで利便性向上

広島電鉄の「駅前大橋ルート」が開業から1ヶ月を迎え、JR広島駅の改札からわずか78メートルの2階に路面電車が乗り入れるようになったことで、利便性が大幅に向上しています。

広島電鉄によると、開業した8月3日から26日までの期間で、1日あたりの路面電車利用者が去年の同じ時期に比べて約9,000人増加しました。JR西日本も、駅前大橋ルート開業の効果もあり、JR広島駅の利用客が2024年に比べて114%増の1日平均15万6,000人に達していると発表しました。

廃止された電停周辺の変化

開業に伴い廃止された広島駅の旧電停があった場所は工事が続き、9月中には取り壊され、2029年春には車の降車スペースや駐車場として整備される予定です。また、的場町電停までのおよそ400メートルの線路は2026年度までに全て取り除かれ、荒神橋は片側2車線の道路に、猿猴橋付近は線路があった場所に車道ができ、両側に賑わいスペースが生まれる予定です。

来年には循環ルートも開設予定

広島市内の交通は、2025年から2026年にかけて大きく変わる節目を迎えます。来年春をめどに、紙屋町や市役所前、皆実町、段原などを巡る循環ルートが開設される予定です。これらの取り組みにより、広島市内の公共交通機関の利便性がさらに向上することが期待されます。

タイムライン

  • 2025年7月 「駅前大橋ルート」開業。JR広島駅2階への路面電車乗り入れ開始。
  • 2025年8月3日~26日 開業効果で1日あたり路面電車利用者が前年同期比約9,000人増加。
  • 2025年9月3日 ダイヤ改正・増便実施。快速運行開始(紙屋町東~広島駅間で3電停通過、所要時間1分短縮)。
  • 2025年9月中 廃止された旧電停の取り壊し開始。
  • 2026年春(予定) 市内主要エリアを巡る循環ルート開設予定(紙屋町、市役所前、皆実町、段原)。
  • 2026年度まで 的場町電停までの旧線路撤去、荒神橋・猿猴橋周辺の道路整備完了予定。

私の見解

「駅前大橋ルート」の開業と快速運行の開始により、広島駅と紙屋町東周辺のアクセスが向上しました。特に、所要時間が1分程度短縮されることでも、通勤・通学の効率向上や混雑緩和に寄与する点は評価できます。

ダイヤ改正と増便により、待ち時間の短縮や運行の安定化が見込まれます。利用者視点では、時間の読める運行は公共交通の魅力を高め、自家用車からの移行促進にもつながります。

来年予定されている循環ルートは、市内主要エリア(紙屋町、市役所前、皆実町、段原)をつなぎ、短距離移動や乗り換え利便性を改善します。これにより、公共交通網全体の効率化や観光客の利便性向上も期待できます。

今回のルート改良と増便は、広島市が目指す都市内交通の利便性向上・渋滞緩和・環境負荷低減の一環と考えられます。短期的には市民の利便性向上、長期的には持続可能な都市交通政策として評価できます。

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