6月27日に梅雨明けを観測史上最も早く発表、6月の梅雨明けは初
広島地方気象台は、2025年6月27日午前11時に中国地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。これは観測史上最も早く、6月の梅雨明けは初めてのことです。
中国地方の梅雨明けは、平年より22日、去年より24日早いものでした。
梅雨入り時期も大幅見直し、統計史上最も早い梅雨明けが確定
気象庁が発表した今年の梅雨入り・梅雨明けの確定値では、中国地方の梅雨明けは速報値のまま6月27日頃で確定し、統計史上最も早い梅雨明けが確定しました。
また、梅雨入り時期も大幅に見直され、速報値の6月9日頃から確定値の5月16日頃となり、24日早くなりました。
この大幅な見直しの主な要因は、5月後半のぐずついた天気で曇りや雨の日が多く、日照時間が短かったことだと広島地方気象台は説明しています。
記録的な夏の暑さ、熱中症対策を呼びかけ
異例の早さでの梅雨明け以降、中国地方では厳しい暑さが長期間にわたって続いています。
2025年8月の広島市中区の平均気温は29.7℃で平年よりも1.2℃高く、平均最高気温は33.5℃で平年より0.7℃高くなりました。庄原では33.6℃(平年より2.4℃高)、加計では34.7℃(平年より2.5℃高)を記録しました。
夏(6月~8月)の広島市の平均気温は28.1℃を記録し、平年より1.8℃高く、今年の夏は過去最も暑い夏となりました。
気象庁は、エアコンの適切な使用、こまめな水分補給、屋外作業での休憩など、熱中症への対策を徹底するよう呼びかけています。
私の見解
今回の梅雨明けは「統計史上初めて6月に梅雨明け」という異例さが際立ちます。梅雨入り・梅雨明けの時期がここまでずれるのは、気象の変動がいかに大きくなっているかを示す象徴的な出来事だと思います。特に、5月から梅雨入りして6月に梅雨明けとなると、従来の「梅雨」のイメージとは全く違う季節感になります。
また、梅雨明け後の猛暑も深刻です。夏の平均気温が統計開始以来最高というのは、気候変動が地域の生活や健康に直結している証拠です。エアコンや水分補給といった対策を個人に呼びかけるだけでなく、公共施設の涼しい空間の開放や、農業・建設業など屋外労働に従事する人への制度的な支援も重要になってくるでしょう。
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