JR山陽線大竹駅で貨物列車が脱線、連結作業中の事故

メモ

貨車の連結作業中に発生した事故

10月9日午前11時半ごろ、広島県大竹市新町1丁目にあるJR山陽線の大竹駅構内で、貨物列車が脱線する事故が発生しました。脱線したのは広島貨物ターミナル駅発大竹駅行きの14両編成の貨物列車でした。

中国運輸局などによると、当時、駅構内に停車していた別の貨物列車の貨車と連結する作業中であったとみられています。この連結作業の際に、貨車が強い勢いで衝突し、結果的に貨車2両が脱線しました。

この事故により、列車を運転していた40代の男性運転士が、右ひじを擦るなど軽いけがを負いました。

旅客運行への影響と原因究明

脱線が発生した場所は、貨物列車に荷物を積み下ろしするための側線、すなわち貨物列車用の側線であったため、旅客運行への影響は比較的軽微でした。一時的に山陽線の一部区間(大野浦駅〜岩国駅間)で約30分間の運転見合わせが生じ、最大で35分の遅れが発生しましたが、現在は通常通りに運行しています。

中国運輸局は、JR貨物に対して、脱線した原因の究明と再発防止策を講じて報告するように指示を出しています。

私の見解

貨物列車の連結作業は、熟練した技術と正確な連携が求められる工程です。わずかな操作の誤差や連絡ミスが、大きな事故につながる可能性があります。今回の脱線事故も、日常業務の中で起こりうるリスクを改めて浮き彫りにしたと言えます。

幸いにも負傷者は軽傷で済みましたが、物的被害や運行への影響は避けられませんでした。鉄道事業者は、作業手順や安全確認の徹底、さらには設備の点検体制を強化し、再発防止に努めることが求められます。

鉄道は社会の基盤を支える交通インフラであり、安全性の確保は最優先課題です。現場の作業員の安全意識向上と技術伝承の仕組みを整えることが、今後の信頼回復の鍵になるでしょう。私たち利用者も、事故の背後にある努力を理解し、安心して利用できる環境を見守りたいものです。

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