仙酔島の魅力と可能性(2):歴史・文化・現在・未来編

福山市の交通

仙酔島の美しさと歴史、パワースポットを探求します。福山市国民宿舎跡地は星野リゾートが契約締結となるのか。前回は仙酔島の魅力と可能性(1):特徴・地質・パワースポット編をご紹介しました。

今回は仙酔島の歴史と文化、福山市国民宿舎、仙酔島の現在などをご紹介します。

仙酔島の歴史と文化

仙酔島は、かつては仙醉島とも書かれ、平清盛の時代から「七浦七胡」があると言われています。

七浦七胡とは、明神の前、大松浦、小垣浦、田の浦、彦浦、經ヶ崎、深山尻の7つすべての地域に恵美須神社を祀り、大漁を祈っていたと伝わっています。

のちに、七浦七胡は、小浦、田ノ浦、彦浦、小松浦、大松浦、大浦、深山尻浦と変化しています。

江戸時代には、仙酔島の対岸に、朝鮮通信使を迎えるために迎賓館として使用された福禅寺対潮楼があり、その建物から見る仙酔島の景色はとても美しかったそうです。1711年に対潮楼を訪れた従事官の李邦彦は、仙酔島の景色に感動し、「日東第一形勝」と賞賛しました。これは、朝鮮より東で一番美しい景勝地の意味です。

1873年には、仙酔島を含む鞆公園が、日本で最初の公園制度である太政官布達公園として指定されました。その後、1925年には名勝鞆公園に指定され、1934年には日本で最初の国立公園として指定されました。

1926年には、皇太子時代の昭和天皇が、鞆の浦や仙酔島を行啓されました。

1966年、「仙酔島の海食洞」や「仙酔島の岩脈」が広島県の天然記念物として指定されました。

そして、最近では2016年に大弥山が「しま山100選」に選ばれ、2018年には鞆町の港町文化をテーマにしたストーリーが「日本遺産」に認定されました。

福山市国民宿舎とは?

1960年3月に、福山市国民宿舎「海浜ホテル」が開業しました。敷地は、約3,000平方メートルという広さでした。その後、改修工事を行い、1997年には新しく福山市国民宿舎「仙酔島」という名前で再開しました。

2006年にはベネフィットホテルという会社が、管理を担当することになりました。この会社は、3回の契約更新を経て、合計15年間管理を行っていました。

福山市国民宿舎は、自然と触れ合うことで健康を保つ場所として、また福山市の観光を盛り上げる役割も果たしていました。

しかし、2020年12月に、建物や設備が古くなってきたため、「福山市国民宿舎条例を廃止する条例」が公布され、運営を終了することが決定しました。そして2021年3月に閉館しました。

仙酔島の現在

現在、仙酔島は、アウトドア活動やハイキング、パワースポットとして多くの人々に親しまれています。島内には、福山市営渡船「平成いろは丸」で行くことができます。新型コロナウイルス感染症が広まる前は、年間約12万人の人が訪れていました。

また、この島は明治天皇から今上天皇までの天皇陛下や皇后陛下、皇族たちが訪れており、皇室ゆかりの島として知られています。

一方、福山市は2022年に、国民宿舎の跡地をどう使うかについて、民間に活用してもらう方針を決めました。仙酔島や鞆の浦の価値を高めることができる事業者を公募により選ぶとしていました。

2023年8月には、約15,000平方メートルの面積を使った「滞在型サービス」や「アクティビティプログラム」を提供する事業の実施方針を策定しました。そして同年12月に国民宿舎が解体されました。

2024年2月には、プロポーザル方式で事業者からの提案を受け付け、3月8日にはプレゼンテーションが行われました。

福山市は、どの事業者が応募したかや、何件の事業があったかを公表していません。しかし、関係者によると、ホテル運営の星野リゾートが提案しているとのことです。3月15日には、最も優れた提案をした事業者と優先的に交渉を行い、その後で契約を結び、土地を引き渡す予定です。

星野リゾートとは?

星野リゾートは、日本国内外に多くのホテルや温泉旅館、スキー場などを展開している会社です。それぞれの施設は、その場所の特徴を生かしたデザインや、自然と触れ合うことができるアクティビティが楽しめるようになっています。

星野リゾートは、泊まりがけのホテルだけでなく、日帰りで楽しめる施設も提供しています。つまり、温泉に入ったり、スキーをしたりと、一日中楽しむことができるサービスを提供しています。

まとめ

仙酔島は、その自然の美しさと歴史的な重みから多くの人々を魅了し、パワースポットとしても知られています。島の地理的な特性や五色岩などの珍しい地質形成は、訪れる人々に特別なエネルギーを与えます。

また、かつては福山市国民宿舎が存在し、観光客を迎えてきましたが、現在は新たな計画が進行中です。星野リゾートを含む様々な提案者が、仙酔島の魅力を引き出すプランを提案しており、島の未来には新たな活気が期待されています。

仙酔島は、その神秘的な魅力と共に、今後も多くの訪れる人々を魅了し続けるでしょう。

アクセス

仙酔島への交通手段は、鞆の浦の渡船場から1時間に3往復ほどするフェリー「平成いろは丸」こと福山市営渡船だけです。鞆の浦の港には、JR福山駅からバスで30分ほどで着きます。

参考URL

http://www.sensuijima.jp/index.html
https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/soshiki/kanko/91534.html
https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/soshiki/keizaisoumu/252434.html
https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/soshiki/keizaisoumu/310150.html
https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/soumu/reiki_int/reiki_honbun/m308RG00000658.html
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1050479?display=1
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/436976
https://www.home-tv.co.jp/news/content/?news_id=20240313244328
https://www.hoshinoresorts.com/

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