福山衝上断層は逆断層であり、古い岩石が新しい地層の上に乗り上げています。13万年前から1万年前に形成され、中国山地の隆起や瀬戸内海の形成に関連しています。奈良津露頭と蔵王城山露頭は福山市で見学できる断層の場所です。逆断層や地層の特異な形状を間近で観察できます。
断層とは?
地球の地下には、たくさんの岩石や土が重なって層をなしています。これを地層と言います。しかし、地球は動いていて、時々、地層に大きな力が加わります。地震の力や、地殻の動きなどがその一例です。
この力が強すぎると、地層は割れてしまいます。これが「断層」の始まりです。そして、その割れた面に沿って、地層がずれ動きます。これが「断層」の動きです。
例えば、ある地層が割れて、その割れ目に沿って一方が上に、もう一方が下に動いたとします。すると、元々同じ高さにあった地層が、一方が上に、もう一方が下になってしまいます。これが「食い違い」です。
つまり、「断層」とは、地下の地層が力によって割れ、その割れ目に沿ってずれ動いて、元々同じ高さにあった地層が食い違ってしまった状態のことを指します。地震の原因の一つでもあります。このような現象を理解することで、地震や地形の変化など、地球の動きを学ぶことができます。
福山衝上断層とは?
福山衝上断層は、福山市の木之庄町から始まり、東へ奈良津町・蔵王町城山を通り、岡山県笠岡市篠坂までの長さ14kmの地域に存在します。この断層は、地下深くにある古い岩石が新しい地層の上に乗り上げている特殊な形をしています。この形のことを「逆断層」といいます。
この断層ができたのは、およそ13万年前から1万年前と考えられています。この断層は、中国山地が隆起したり、瀬戸内海が形成されたりした証拠となっています。
「福山衝上断層」と「奈良津露頭」と「蔵王城山露頭」は、1969年に県の天然記念物に指定されました。今でも、奈良津露頭と蔵王城山露頭は見学することができ、一般に公開されています。
奈良津露頭
奈良津露頭は、福山市奈良津町にて地表に出ている断層がみられる場所です。75メートルの断層を間近でみることができます。
蔵王城山露頭
蔵王城山露頭は、福山市蔵王町にて地表に出ている断層がみられる場所です。38メートルの断層がありますが草木が生い茂っており、みることは難しいです。
参考URL
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/bunkazai/bunkazai-data-206140560.html
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/bunkazai/bunkazai-data-206140561.html
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/bunkazai/bunkazai-data-206140562.html
https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/soshiki/bunka/64085.html
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