広島県福山市の福山駅を中心に広がる「ふくやま文化ゾーン」は、城や美術館、博物館などが点在する芸術と歴史が絶妙に調和した場所です。その癒やしの魅力は、日々の悩みに疲れた人々や学校教育関係者にも広がっています。今回は、この文化ゾーンを構成する6つの施設をご紹介します。
福山城博物館:武士の誇りと歴史の軌跡
福山城博物館は、福山城の天守閣を再現した建物で、武具や甲冑、文書、絵図などの貴重な資料が展示されています。初代福山藩主である水野勝成が築城したもので、その歴史や防衛力について学ぶことができます。
福山城博物館は、福山城築城400年を記念した令和の大普請に伴い、2022年8月に施設の大規模改修と、展示内容を大幅にリニューアルしました。福山城と福山藩の歴史を学べる博物館で、体験型展示や最新のデジタル技術を活用した展示が充実しています。
福山城は、1622年に水野勝成によって築かれた重層天守閣で、国宝に指定されています。この城は福山藩の歴代藩主の物語を伝えており、その歴史的背景を知ることができます。福山城の外観は壮麗で、内部は福山城博物館となっており、藩政時代の文化財が展示・保存されています。
広島県立歴史博物館:瀬戸内の歴史と交流
広島県立歴史博物館は、福山にかつて存在した集落遺跡である「草戸千軒町」から出土した遺物を中心に、瀬戸内海の交通や交易などを幅広く扱う歴史博物館です。福山城跡に造られた大きな公園の中にあります。
草戸千軒町遺跡は、芦田川の中州にあった中世の町で、全国的に有名です。この遺跡から出土したものは、瀬戸内地域の歴史や文化を理解する上で貴重資料です。鎌倉時代から室町時代にかけて栄えた町の跡と、そこに住んでいた人々の生活の実態を示す膨大な資料が発掘され、中世の社会や人々のイメージを大きく塗り替えました。草戸千軒町遺跡から出土した資料のうち2,930点は、2004年に「広島県草戸千軒町遺跡出土品」として重要文化財に指定されました。
他にも「菅茶山の世界」や「守屋壽コレクション」の展示コーナーもあります。
ふくやま美術館:親しみやすいアートの楽園
ふくやま美術館は福山市にある美術館で、近代・現代美術を中心に扱う美術館です。
福山市広域圏や瀬戸内圏にゆかりのある作家、日本の近代・現代美術、ヨーロッパ近代・現代美術などを収集・保管・展示・調査研究・普及活動しています。
ふくやま書道美術館:書の美と伝統の融合
ふくやま書道美術館は、福山にゆかりのある書家の作品を中心に展示しています。書の美しさと伝統の魅力を体感できます。
ふくやま書道美術館は、日本の書道を後世に伝え、その発展に寄与することをコンセプトとしています。収蔵品には、日本の著名な書家の書作品や歴史的名品が幅広く展示されています。書の美しさと奥深さを体感してもらうことを目的としており、美術愛好家や書道愛好者にとっての貴重な場所となっています。
ふくやま文学館:文学の足跡をたどる
ふくやま文学館は、福山市名誉市民である文豪・井伏鱒二をはじめ、福山市ゆかりの文学者の顕彰し、その足跡をたどる施設として、1999年に開館しました。
福山市人権平和資料館:戦争の記憶と平和の願い
福山市人権平和資料館は、第二次世界大戦中の福山大空襲を後世に伝えるために建てられた資料館です。人権や平和に関する資料を展示し、戦争の悲惨さと平和の尊さを来場者に伝えています。
また、福山地方の人権確立の歴史や人権文化に関する貴重な資料が展示されています。人間の権利について学ぶことができます。
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