広島市南区の美容院兼住宅で女性2人死亡、警察が経緯を捜査

メモ

遺体の状況と捜査の焦点

2025年9月29日午前10時過ぎ、広島市南区東雲にある美容院兼住宅(店舗兼住宅)で、成人女性2人の遺体が発見されるという事案が発生しました。現場はJR広島駅から南東へ約2キロ離れた閑静な住宅街の一角です。発見のきっかけは、前日の28日から美容院が閉まったままだったのを不審に思った付近の住民や知人が110番通報したことでした。

警察によると、亡くなっていたのは、広島市南区仁保新町に住む美容院「ビューティーサロンミニ」を営む美容師の51歳と、2階の住宅部分に一人で暮らしていた73歳の母娘と見られています。

遺体の状況は痛ましく、51歳の娘は1階の店舗部分で首をつった状態で発見されました。一方、73歳の母親とみられる女性は、2階の居間の布団の上で、背中に包丁のような刃物が刺さった状態で倒れていました。遺体には外傷がありましたが、室内には荒らされた形跡は確認されていません。

娘による無理心中も視野に慎重な捜査

警察は、死亡した詳しい経緯について、事件と事故の両面、そして他殺と自殺の両方を視野に入れて捜査を進めています。特に、娘(51歳女性)が母親を刃物で刺した後に自殺を図った可能性も念頭に、慎重に捜査が行われています。

近隣住民の話では、亡くなった母娘は人当たりが良く、人から恨まれるような関係はなかったとのことです。しかし、娘(美容師)が友人に対し、お客が少なく経営に悩んでいるとこぼしていたという情報も寄せられています。

私の見解

現場の状況からは他殺と自殺の両面が排除できません。室内に荒らされた形跡がない一方で母親に刺創、娘が首をつっていたことは矛盾を含むため、まずは司法解剖や痕跡鑑定で死因と時間帯を厳密に特定することが不可欠です。

娘が経営に悩んでいたとの情報は有力な背景情報ですが、それだけで結論を出すべきではありません。監視映像、指紋・血痕の配置、通話履歴や関係者聴取を総合的に検討し、証拠に基づいた仮説の積み上げが必要です。

報道や地域の反応は慎重であるべきです。推測で遺族や関係者を傷つけない配慮を求めると同時に、経済的困窮や孤立がもたらすリスクへの支援体制整備を考える契機にしてほしいと強く感じます。

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