別居中の妻を斧で襲撃：広島市佐伯区での殺人未遂事件

家族からの通報で事件が発覚

2025年10月17日午前7時半ごろ、広島市佐伯区八幡の住宅で、会社員（48歳）が、別居中の妻（49歳）を斧で殴り殺害しようとした疑いで、殺人未遂の現行犯で逮捕されました。事件は、妻と同居する家族から「母が凶器で殴られた」という110番通報があったことで発覚し、駆けつけた警察官によって容疑者は現行犯逮捕されました。

犯行状況と容疑者の供述

容疑者は、持ち込んだ斧で別居中の妻の後頭部を複数回殴打した疑いがもたれています。被害者の妻は後頭部に割創などの怪我を負い、頭や腕にも負傷しましたが、いずれも命に別状はありませんでした。事件当時、妻の家の鍵はかかっていなかったということです。警察の調べに対し、容疑者は「やったことは間違いない」と容疑を認める一方で、「ちゃんと説明がつかない」と供述しています。警察は、夫婦間の詳しい経緯について捜査を進めています。

私の見解

このような家庭内での事件が続く背景には、夫婦間の関係悪化を放置してしまう社会構造があるように思います。別居という形で物理的な距離を取っても、精神的な関係の整理や支援が十分に行われていない現実があります。事件の発生を未然に防ぐ仕組みづくりが急務です。

広島市を含む地方都市では、配偶者暴力防止法に基づく支援センターの存在が周知されていないケースもあります。被害者はもちろん、加害者側の心理的支援やカウンセリング体制の整備も重要です。家庭の問題が事件化する前に相談できる環境を広げる必要があります。

私たち一人ひとりが「家庭内の問題は外には出さないもの」という固定観念を見直すことが、再発防止の第一歩だと思います。身近な人の変化に気づき、声をかける勇気が誰かの命を守ることにつながります。地域社会全体で見守る意識を持ち続けたいです。