9月15日の広島:記録的大雨と交通機関の混乱、そして翌日への警戒

メモ

2025年9月15日、月曜日ですが祝日:敬老の日で、広島県内は昼過ぎまで日差しが届く穏やかな天気でしたが、午後からは一転、猛烈な雨に見舞われ、各地で警報が発表され交通機関にも大きな影響が出ました。この日の出来事と翌日への注意点についてまとめました。

広島県内を襲った局地的豪雨

午後からの急激な悪化と警報発表

15日の昼過ぎまでは日差しが届いていた広島県内ですが、夕方以降には猛烈な雨が観測されました。午後3時34分には、気象台から三原市と東広島市に対し、大雨警報(土砂災害、浸水)と洪水警報が発令されました。さらに、その9分後の午後3時43分には竹原市にも洪水警報が発表されています。

特に警戒が必要だったのは、午後3時50分に三原市と東広島市に出された警戒レベル4に相当する土砂災害警戒情報でした。広島市安佐北区三入では、1時間に56ミリという9月の観測史上最大の雨量を記録。南部では当初の予測を上回る大雨となり、土砂災害の危険度が急激に高まったとされています。

気象台は、15日夜のはじめ頃まで土砂災害や河川の増水、氾濫に厳重な警戒を呼びかけました。

警戒情報の解除と大雨への継続的な注意

幸いなことに、大雨が弱まったことで土砂災害の危険性は減少傾向に転じ、午後5時15分には三原市と東広島市に出されていた土砂災害警戒情報がすべて解除されました。これにより、広島県内の土砂災害警戒情報は全て解除されました。

しかし、広島県では引き続き15日夜遅くまで、土砂災害や河川の増水、落雷、突風への注意が呼びかけられました。

交通機関の広範囲な影響と復旧

山陽新幹線の一時運転見合わせと再開

激しい雨は交通機関にも大きな影響を与えました。山陽新幹線は、大雨の影響で午後3時10分から岡山駅と広島駅の間で一時運転を見合わせる事態となりました。

特に三原~東広島間では1時間あたり最大80ミリの雨量を観測しましたが、雨量が規制値を下回ったため、約1時間後の午後4時10分ごろには徐行運転で全線が再開されました。

運転再開後もダイヤは大幅に乱れ、新大阪~博多駅間の一部列車には最大で60分程度の遅れが発生しました。

このため、新幹線を利用しようとしていた方々からは、岡山への帰宅が困難になったり、博多行きの列車が1時間遅れて足止めされたりと、困惑の声が聞かれました。JR西日本は、引き続き最新の交通情報に注意するよう呼びかけました。

在来線への影響と復旧

在来線にも影響が出ました。JR山陽本線は、大雨のため午後2時50分すぎから三原駅と白市駅の間の上下線で運転を見合わせましたが、午後8時半すぎに運転を再開しました。JR呉線も、線路に竹が倒れ込んでいた影響で、竹原駅と安浦駅の間で運転を見合わせましたが、午後7時すぎに運転を再開しました。

このほか、芸備線、可部線、福塩線の一部区間でも、雨量規制に伴う徐行運転や遅延が発生し、連休最終日の交通に混乱が生じました。

広島県内での停電と地下街の浸水対策

広範囲で発生した停電

大雨と雷の影響で、広島県内では複数の地域で停電が発生しました。

  • 午後2時33分頃:広島市東区(上温品、福田町など)と広島市安佐北区(小河原町、上深川町など)で約1,720戸、約700戸、約70戸の停電が発生しました。これらの原因は調査中とされています。
  • 午後2時58分頃:東広島市(西条町、三永など)で約2,170戸が停電しました。
  • 午後3時28分頃:竹原市(田万里町、西野町など)と東広島市(西条町、高屋町、河内町など)で約1,440戸が落雷による設備故障が原因で停電。
  • 午後3時37分頃:東広島市河内町入野で約260戸が同様に落雷により停電。
  • 午後5時15分頃:府中市上下町有福で樹木等の接触により約30戸が停電しました。

地下街シャレオの浸水対策

全国で大雨による地下駐車場などの浸水被害が報じられる中、広島市中区の地下街シャレオでは浸水対策への意識が高まっています。9月15日には親子向けの防災イベント「シャレオ de ASOBOSAI」が開催され、参加者は地震体験や避難生活のシミュレーションのほか、止水板を組み立てる作業を体験しました。

イベントでは、止水板はプラスチック製で軽くて運びやすく、簡単に組み立てられることが説明されました。シャレオでは2001年の開業当時から止水板を常備しており、浸水が確認された際には倉庫から運び出して階段入口などに設置する体制を整えています。

翌日16日の天気予報と熱中症への警戒

晴れ間と午後のにわか雨

16日(火)の広島県内は、前線の活動が弱まるため概ね晴れる見込みです。しかし、湿った空気が残るため、日本の南の高気圧の縁を回る湿った空気も入りやすく、午後は北部を中心ににわか雨が降りやすい予報となっています。

熱中症警戒アラートと長期的な注意

湿度が高い中で日差しが届くことにより、熱中症の危険度が非常に高まるため、広島県内には熱中症警戒アラートが発表されました。最高気温は30℃を下回りにくい状況が続き、沿岸部では熱帯夜も続く予想です。このため、しばらくの間は夜間を含めた継続的な熱中症対策が必要です。

週後半の天気見通し

今後、17日(水)までは晴れ間が見られますが、18日(木)以降は再び前線の影響を受けやすくなり、週の後半は雨やくもりの日が多くなると予想されています。 引き続き、最新の気象情報に注意し、熱中症対策や災害への備えを怠らないようにしましょう。

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