自民党総裁選の激戦と広島県連の反応
広島県における党員投票の結果と決選投票の推移
2025年10月6日(月)に結果が出た自民党総裁選では、決選投票の末、高市早苗氏が新総裁に選出されました。広島市中区のホテルで開票が行われた広島県支部連合会の党員投票では、投票率が70.84%となり、去年の総裁選よりも2ポイント余り上昇しました。
広島県内の党員投票の結果は、1位が林芳正氏、2位が高市早苗氏、3位が小泉進次郎氏となりました。しかし、自民党本部での国会議員による1回目の投票では、林氏は脱落し、高市氏と小泉氏が決選投票に進みました。最終的に高市氏が新総裁に当選しました。
地元議員の敗戦の弁と新総裁への期待
総裁選に際し、広島県選出の国会議員の中で最も支持を集めていたのは林氏でした。小林史明議員は小泉氏を支持し、平口洋議員と新谷正義議員は茂木氏支持を表明していました。岸田前総理は態度を明らかにしていませんでした。
林氏を支持した寺田稔議員は、林氏が終盤に勢いを増していたため、あと数日あれば決選投票に進めたはずだと悔やみつつも、高市新総裁に対しては「イチから出直す」「総力戦でやる」という最後の演説の訴えに期待し、党一丸となって党の再生と日本のために頑張ってほしいと期待を寄せました。
小泉氏を支持した小林史明議員は、小泉候補の思いを伝えきる活動に取り組んできたが、自分を含めて力不足だったと認めました。何が足りなかったかは、地元の党員や地域住民と向き合いながら見つけていきたいと述べました。
茂木氏を支持していた平口洋議員は、決選投票では高市氏に投票したことを明かし、政治の風潮がやや左寄りだと感じていたため、少し右に戻す努力を期待して投票したと述べました。
街の市民が望む新しい政治
新総裁に託す具体的な政策課題の解決
自民党初の女性総裁が誕生したことについて、自民党広島県連の冨永健三幹事長は画期的な出来事だと評価し、高市氏にはまず政治を安定させ、政策を前進させてほしいと期待を表明しました。
街の有権者は、具体的な生活に直結する課題の解決を新総裁に求めました。20代の女性は、年金問題と物価高騰の改善を期待し、60代の女性は、生活必需品である食料品の消費税を廃止してほしいと要望しました。
政治の透明性と平和への強い願い
一方、政治とカネの問題に対する懸念も根強く残りました。60代の男性は、自民党代議士が中心となった裏金問題の払拭を期待できる人が総裁になることを望んでいたが、高市氏にはあまり期待できないかもしれないと懸念を示しました。
また、被爆地広島の市民として、40代の女性は、新総裁が世界全体が平和で戦争が起きないように発信してほしいと強く訴えました。
90代の夫婦は、新総裁は当分の間幹部の言いなりになるだろうと冷めた見方を示しつつも、良くなってくれなければまた次が変わるだろうと、政治への期待と変化への可能性を語りました。
私の見解
高市氏の選出は自民党の新たな節目であり、女性総裁という象徴性は大きいです。重要なのは象徴に終わらせず、物価・年金など生活課題に対して具体的な政策とスピード感を示すことだと考えます。
広島では党員投票や地元議員の対応が注目されました。県連と国会議員は市民の声と真摯に向き合い、地域の不安を和らげるための説明責任と地道な対話を続けるべきだと感じます。
被爆地としての広島からは平和発信への期待が強いです。同時に政治の透明性と説明力が信頼回復の鍵です。短期のパフォーマンスに終わらせず、成果で信を回復してほしいです。


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