東西の総大将が集結した「関ヶ原合戦 安芸の陣」
2025年9月15日、広島駅南口地下広場にて、広島城を築いた毛利輝元の没後400年を記念するイベント「関ヶ原合戦 安芸の陣」が開催されました。この日は、輝元が西軍総大将を務めた「関ヶ原の戦い」(1600年)が起こった日にちなんでいます。イベントはインフォライズン株式会社が主催し、広島城・周辺地区観光振興推進協議会が共催しました。
武将隊の熱い演舞と歴史トーク
会場には、輝元を擁する「安芸ひろしま武将隊」と、東軍総大将の徳川家康を擁する「名古屋おもてなし武将隊」が登場し、ダンスや殺陣を含む華麗なパフォーマンス合戦を披露し、多くの来場者で賑わいました。来場者からは、東西総大将の共演を楽しめた、元気をもらえたといった感想が聞かれました。また、戦国時代の衣装をまとった広島市の松井市長も登場し、広島城の歴史について語っています。
広島城の新たな顔「てるてる」お披露目
イベントのオープニングには松井市長らが登壇し、また、徳山毛利家第14代当主の毛利就慶氏や安芸高田市歴史民俗博物館の秋本哲治副館長などによる関ケ原合戦や輝元公に関するトークステージも行われました。そしてイベントの最後には、毛利輝元をモチーフにした広島城の新たな観光キャラクター「てるてる」が初お披露目され、今後、広島城関連のイベントに登場する予定です。
私の見解
このイベントは、歴史を“再現”するだけでなく、現代的なエンタメの力で地域に活力をもたらす試みだと思います。
毛利輝元は西軍総大将でありながら、歴史上「敗者」として語られることが多い人物です。しかし、没後400年を迎えて彼の足跡に光を当て、さらに徳川家康(東軍総大将)との「共演」という演出は、過去の勝敗を超えて歴史を楽しみ、地域文化を盛り上げる良い仕掛けに感じました。
また、新キャラクター「てるてる」の登場は、歴史イベントを一過性にせず、継続的に観光や街づくりにつなげる布石として面白い展開だと思います。
「勝者か敗者か」ではなく「歴史を誇りにし、未来につなぐ」という姿勢が、このイベント全体から伝わってきました。
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