広島駅南口が進化中!2026年春供用開始予定の新デッキ工事が本格化

メモ

広島駅再整備を加速させる巨大橋桁の設置

厳密な精度が求められた架設作業

JR広島駅南口広場の再整備工事の一環として、駅と商業施設エールエールA館を結ぶ新たな歩行者用デッキ(ペデストリアンデッキ)の橋桁取り付け工事が、2025年10月7日未明に行われました。

架設された橋桁は長さ約29メートルで、重さは約59トンに及ぶ巨大なものです。工事は、午前0時半ごろに駅前の幹線道路を封鎖して開始されました。橋桁を運ぶ際には、96個のタイヤがついた自走式の台車が使用され、約1時間かけて移動が完了しました。

架設作業はミリ単位の精度が求められるため、作業員たちはメジャーなどを使いながら慎重に高さを調節し、細かなずれを直す作業を続けました。夜通しの作業は午前4時ごろに終了しています。

工事関係者と住民の反応

現場では、深夜にもかかわらず、作業を見守る住民の姿が見られました。ある住民は、午後11時半から工事を見ており、駅前が大きく変わる様子を楽しみに足を運んだと話しました。また、別の見物客からは、広島が都会のようになって嬉しいという声や、橋桁を寄せる土木技術のすごさに感動し、開通したらぜひ渡りたいという期待が聞かれました。

工事事務所の主任は、架設が無事に完了して安堵しているとし、路面電車やデッキによって南口が変わったことを実感し、今後も安全第一で作業を進めたいと述べています。

駅周辺の回遊性向上と今後のスケジュール

新しい動線が生み出す利便性

今回取り付けられた橋桁は、広島駅南口の路面電車が乗り入れる2階の中央アトリウム空間とエールエールA館の2階部分を結びます。このペデストリアンデッキは、広島駅周辺の回遊性の向上を主な目的として進められています。

エールエールA館を管理する会社の担当者は、駅の改札口と直結することで、顧客にとって選択肢と利便性が高まり、集客アップにつながると期待を表明しています。さらに、館内通路を経由してバス停から駅へ向かうルートが整備されるため、駅周辺の回遊性がさらに高まるとしています。

広島市の主任技師は、このペデストリアンデッキをきっかけに、駅のにぎわいが周辺地域にも広がることを期待しているとコメントしました。

供用開始と南口全体の完成時期

このペデストリアンデッキは、2026年春ごろに利用開始される予定です。また、駅前大橋線の高架に平行して架けられた、南口全体の整備完了は、2028年度末が予定されています。さらに、2029年春には複合ビル「ビッグフロントひろしま」側にもデッキが供用開始され、一帯の回遊性はさらに強化される計画です。

私の見解

今回の橋桁設置は、単なるインフラ整備にとどまらず、広島駅が「街の玄関口」として新たな姿へ進化していく象徴だと感じます。市民や観光客がより快適に行き交えるようになることで、駅周辺の価値はさらに高まるでしょう。

夜通し行われた工事では、ミリ単位での精度が求められ、作業員の熟練した技術と緊張感が伝わってきました。安全を最優先に進められた姿勢には、広島のものづくり精神と責任感が感じられ、地域の誇りと言えると思います。

ペデストリアンデッキの完成によって、広島駅周辺は「人が歩きたくなる街」へと変わっていくでしょう。交通利便性の向上だけでなく、人々が集い、商業や文化が交差する拠点としての広島の魅力が一層広がることを期待しています。

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