秋の全国交通安全運動が始まる JA共済連広島がチラシを寄贈

9月21日から始まる運動に向け、広島カープOBの山内泰幸さんを起用

9月21日から30日まで予定されている秋の全国交通安全運動を前に、JA共済連広島が事故防止を呼び掛けるチラシを広島県警に寄贈しました。

この啓発チラシには、広島カープOBであり、野球解説者、そして「JA共済アドバイザー」も務める山内泰幸さんが起用されています。

横断歩道での事故防止に焦点

寄贈されたチラシは5万枚で、県警は交通安全教室や街頭、イベントなどで配布する予定です。

チラシには「横断歩道は歩行者優先」と大きく書かれ、ドライバーには横断歩道に近づく際のスピード抑制を、歩行者には左右確認後に車がしっかり止まってから渡ることを呼び掛けています。

山内泰幸さんは、信号機のない横断歩道が学校近くに多いため、ドライバーと歩行者が共に意識して渡るようアピールし、このチラシが悲しい事故を一つでも減らすことにつながるよう期待を示しました。

警察は、例年秋は日没が早まるため、道路を渡る歩行者の死亡事故が増える傾向にあることから、このチラシを活用し注意を呼びかけるとしています。

私の見解

今回の取り組みは「事故防止啓発を身近な存在と結びつける」という点で非常に有効だと思います。広島カープOBの山内泰幸さんは、地元での知名度や信頼感が高いため、交通安全という硬いテーマでも市民に親しみを持って受け入れられる効果があります。

特に「横断歩道は歩行者優先」というメッセージは、法的には当たり前であっても、実際の交通現場では守られにくい部分です。歩行者も「車が止まってくれるはず」と過信せず、左右確認を徹底する呼びかけがある点も現実的で良いと思います。

秋は日没が早くなることで事故が増える季節的リスクが高まるため、この時期に5万枚という大規模な啓発活動を展開するのは、地域社会にとって非常に意味のある行動だと感じました。交通安全は「ルールを知る」だけでなく「互いに意識を合わせる」ことが大切なので、こうした運動が少しでも事故減少につながることを期待します。