広島県知事選、横田美香氏が正式に立候補表明【2025年9月2日】

メモ

湯崎県政の継承と新たな政策への意欲

広島県知事選挙に向けて、横田美香前副知事(54)が2025年9月2日午後、正式に立候補を表明しました。横田氏は、1日付で副知事を退職しています。現職の湯崎英彦知事が8月20日に今期限りでの退任を表明した後、横田氏が初の立候補表明となります。

横田氏は、自身の強みである農林水産業の生産力強化、若者や女性が住みやすい地域づくり、防災・減災対策、農業支援などを政策として掲げ、湯崎県政の継承を基本としつつ、新たな取り組みにも挑戦したいと語りました。湯崎知事からは8月19日に知事選への挑戦を打診され、立候補を決意したとのことです。湯崎知事も横田氏を「適任者」として応援する意向を示しています。

呉市出身の横田氏は、東京大学卒業後、1995年に農林水産省に入省しました。これまでに経営局就農・女性課長、富山県の副知事、国の内閣審議官などを歴任し、2025年4月に広島県副知事に就任しました。広島県知事選挙は10月23日に告示され、11月9日に投票が行われる予定です。

支援を巡る県議会の動向と他党の動き

横田氏は、湯崎県政を支えてきた県議会の主要3会派(自民議連、民主県政会、公明党)に支援を求める考えです。自民議連の中本隆志会長代理は、横田氏の「人柄も良く、発想力もある」と評価し、対応を今後決めるとしつつも、自民県連幹部からは「選択肢はほかにない」との声も出ています。民主県政会や公明党も横田氏からの支援要請を受けて検討する姿勢を示しています。一方、4年前の知事選で候補者を擁立した共産党の県委員会は、独自候補の擁立に向けて検討を進めている状況です。

私の見解

個人的には、「湯崎県政の継承」と「新しい政策へのチャレンジ」を融合させようという姿勢には意義があると感じます。安定と革新のバランスを意識することは、次世代への持続可能な県政運営に不可欠です。

ただし、政策が本当に実行可能かつ具体性をもっているのか、そして3会派を巻き込んだ強固な支持基盤が築けるかどうかが、これからの焦点。特に女性・若者・農業関係者など、多様なステークホルダーから支持を得るために、具体的な施策と実行力の見える化が必要だと思います。

共産党の動向次第では、選挙戦がより対立構造的になる可能性もありますが、横田氏がそれを越えて「新しい時代の知事像」になれるかは、これからのプレゼンテーションと政策の詰め次第でしょう。

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