呉地区における複合防衛拠点整備(1)呉地区に計画される新たな防衛拠点とは

メモ

防衛力強化の要としての呉地区

防衛省は、防衛力整備計画に基づき防衛力の抜本的強化を進めており、その実現には装備品の維持整備・製造、訓練、補給といった機能を一体的に運用し、部隊運用の持続性を高めることが不可欠です。この構想の中核として、呉地区に「多機能な複合防衛拠点」が新たに整備される計画が進行中です。

呉地区は、海上自衛隊呉地方総監部などの主要部隊や多数の艦艇が所在し、近隣の海田町には陸上自衛隊第13旅団の主力部隊、さらには米軍佐世保基地や岩国基地にも近いという地理的に重要な位置を占めています。防衛省は、この地域が太平洋、日本海、南西方面へのアクセスが良好であることから、その重要性が今後さらに増すとの認識を示しています。

これまでの協議とゾーニング案の発表

この計画は、日本製鉄株式会社瀬戸内製鉄所呉地区跡地(約130ヘクタール)の利活用を巡る動きから始まりました。防衛省は2024年3月28日、広島県、呉市、日本製鉄株式会社との間で初めての四者協議を開催し、跡地の一括購入と複合防衛拠点整備の意向を表明しました。

概算要求前後にはゾーニング案の中間報告を行う考えが示され、2024年9月6日の第2回協議でゾーニング案の概要が示されました。最終案は2025年3月31日に呉市議会へ報告され、その後住民説明会でも示されました。

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