勝利を積むチーム作り:ヴィクトワール広島の挑戦と地域連携

メモ

国内最高峰レース「ツール・ド・九州」への挑戦

国際レースでの奮闘とポイント獲得

プロ自転車ロードレースチームのヴィクトワール広島は、10月に開催された国内最高峰の国際ステージレース「マイナビ・ツール・ド・九州2025」に挑戦しました。このレースは九州5県を4日間で走り抜けるもので、世界の強豪チームを含む18チーム108人が参戦しました。ヴィクトワール広島からは、前の週に優勝したエリオット・シュルツ選手を含む6人がエントリーしました。

初日のエキシビジョンレース「佐世保クリテリウム」(1.5キロ×30周=45キロ)では、監督の指示で中村圭佑選手がエースに指名され、積極的に前方に位置取りました。中村選手は骨折から6ヶ月を経て自信を回復しており、最後まで粘って18位、日本人選手の中では4位に入りました。

翌日の福岡ステージ(八女市を中心とした登りの多い難コース、約120km)では、登りに強いベンジャミン・ダイボール選手をエースに据える作戦がとられました。このステージでは好調のシュルツ選手とダイボール選手が上位を走り続け、最終的にシュルツ選手が18位、ダイボール選手が22位に入り、国際ポイント獲得へ良い位置につけました。最終的に3日間の総合で、ベンジャミン・ダイボール選手が24位に入り、国際ポイント(UCIポイント)を獲得しました。この大会には世界トップクラスのチームも多く参加していましたが、監督は選手の健闘を高く評価しています。チームのオーナーは、創設4年目まで勝利がなかったチームが「一年間で6勝できるようなチーム」に成長したことに言及しています。ヴィクトワール広島は、この後アジア最高位の国際レースであるジャパンカップに向けて挑戦を続けていきます。

圧倒的な力を見せたシュルツ選手の活躍

ツール・ド・九州に先立ち、大分県で開催された国際レース「おおいたアーバンクラシック」でもヴィクトワール広島は活躍を見せました。クリテリウム(10月4日開催)ではシュルツ選手が僅差で2位となりましたが、翌日のロードレース(10月5日開催)では、シュルツ選手が独走で今季3勝目を挙げました。ロードレースは1周約12キロのコースを13周、合計150.8キロで争われました。

また、マイナビツール・ド・九州の佐世保クリテリウム(10月10日開催)では、シュルツ選手は逃げの動きを見せましたが、最高位は15位にとどまりました。熊本阿蘇ステージ(10月12日開催)では、シュルツ選手の最高位は20位でした。

JA広島ゆたかとの連携!大崎上島町サイクリングイベント開催

イベント概要と瀬戸内海の魅力を満喫するコース

JA広島ゆたかとプロ自転車ロードレースチームのヴィクトワール広島が協力し、「大崎上島町サイクリングイベント」を開催します。JA全農ひろしまも後援として協力しています。

開催日は2025年11月15日(土)で、広島県大崎上島町が舞台となります。参加者はプロ選手たちと一緒に瀬戸内海の景色を楽しみながらサイクリングを堪能できます。

コースは二種類用意されており、「ベーシックコース」は走行距離約30km、目安の平均速度は15km/hで、アップダウンはあるもののゆっくりとしたペースで安心して参加できる内容です。一方「ミドルコース」は走行距離約51km、目安の平均速度は20~30km/hで、スポーツバイクに乗り慣れている方向けです。

参加詳細と特典情報

イベントのハイライトには、きのえ温泉ホテル清風館での広島県産の食材を使った昼食や、日本一の生産量を誇る大崎上島町のレモンの収穫体験が含まれています。収穫体験に備え、参加者はスニーカーの持参が推奨されています。

参加資格は、スポーツバイクで安全に完走を目指せる小学生以上で、ヘルメットとグローブの装着が必須です。

定員は40名で、参加申し込み期間は2025年10月2日(木)から11月11日(火)までです。参加料(税、保険料、昼食代、収穫体験代込み)は一般が5,800円、小学生が4,500円です。2025年ヴィクトワール広島サポーターズクラブ会員は、招待券を利用することで昼食代と収穫体験代の2,600円で参加可能です。受付場所は大崎上島町役場(東野保健福祉センター前)で、当日の受付開始は9:00からです。イベントは小雨決行ですが、荒天の場合は中止となり、その際は当日朝6:00頃にサイクルアカデミーHPで告知されます。

私の見解

ヴィクトワール広島は国際舞台で確かな手応えを示しました。シュルツ選手とダイボール選手の走りはチーム力の向上を象徴しており、UCIポイント獲得は今後の挑戦に弾みになります。監督の評価も妥当です。

大崎上島のサイクリングイベントは地域資源を活かした好企画です。プロと走れる点やレモン収穫など地域体験を組み合わせた構成は、観光振興と参加者満足の両立につながると思います。

地元チームの成長は広島のスポーツ観光力を高めます。興味がある方はイベント参加や地元応援を通じて関わると良いです。ジャパンカップへ続く挑戦を地元で後押ししましょう。

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