広島・高陽スマートIC計画始動!交通利便性と地域活性化への期待

メモ

設置場所と期待される効果

広島市が要望しているETC専用の「高陽スマートインターチェンジ(IC)」の実施計画書がまとまり、近く国に提出される運びとなりました。

このスマートIC(仮称)は、山陽自動車道の広島東ICと広島ICの間に位置する安佐北区の高陽地区に設置が計画されています。具体的な予定地は、高陽ニュータウン中心部から南へ約2キロの落合南地区で、広島ICから約3.4キロ、広島東ICから約2.9キロ(または3.0キロ)の間に検討されています。

このIC整備の目的は多岐にわたり、交通の利便性向上定住の促進地域コミュニティの活性化拠点性の強化、そして広域的な防災機能の向上が挙げられています。

特に、人口減少と高齢化が進む高陽地区の活性化への貢献が期待されています。現在、高陽地区中心部から山陽道を利用するには広島ICまで約19分、広島東ICまで約27分かかっていますが、ICが完成すれば所要時間は約8分に大幅に短縮される見込みです。

計画承認までの経緯と今後の見通し

この計画は、2023年9月8日に国土交通省によって準備段階調査箇所として採択されました。これに先立ち、2023年1月には広島市長が国交大臣を訪ねて調査対象とするよう要請し、国交相は協力の意向を示していました。

2025年9月29日、広島市役所で開かれた地区協議会において、ICの位置、構造、工事期間、概算事業費などを盛り込んだ「実施計画書(案)」が承認されました。この協議会には、国、市、西日本高速道路(NEXCO西日本)、警察、地元町内会などの関係者が出席しました。会議は非公開で行われました。

広島市の担当者は、スマートICは交通利便性の向上や定住促進、地域コミュニティの活性化につながるという期待を述べました。また、広島市道路部の福田隆雄部長は、この計画は人口減少や高齢化が進む高陽地区の活性化に貢献するものだと話し、コストを抑えた「事業ができる」計画案を示して承諾を得たとしています。

広島市は今後、この実施計画書を速やかに国に提出し、今年度中の新規事業化選定を目指す方針です。なお、スマートICはETCを搭載した車両のみが通行でき、名称は仮称であり、正式名称は地元や利用者の意見を踏まえて決定されます。また、設置予定地が安芸トンネルの出入り口に近いため、安全対策も重要視されています。

私の見解

高陽スマートICの整備は、単なる利便性向上にとどまらず、地域の生活環境全体に影響を与える取り組みです。特に、中心部からの移動時間短縮は、住民の日常生活や通勤・通学に大きな恩恵をもたらすと考えられます。

また、人口減少や高齢化という課題に直面する地域にとって、交通アクセスの改善は定住促進や地域活力の維持に直結します。公共交通網だけでは補えない部分をスマートICが支える点は注目に値します。

一方で、安全対策や周辺環境への配慮も欠かせません。安芸トンネル付近という立地を踏まえた慎重な整備が求められます。利便性と安全性の両立が実現すれば、高陽地区の持続的な発展に大きな一歩となるでしょう。

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