2026年導入「青切符」で変わる広島の自転車ルール:安全運転と盗難防止のポイント

メモ

2026年「青切符」導入控え、広島県警が指導警告強化月間に

自転車の交通違反に対する反則金通告制度、通称「青切符」の導入が2026年4月に控える中、広島県警は10月を「指導警告強化月間」に指定し、街頭指導や啓発活動を強化しています。

青切符は16歳以上が対象で、高校生にも交付されます。例えば、スマートフォンなどを使用する「ながら運転」には1万2,000円、信号無視には6,000円の反則金が課される予定です。ただし、飲酒運転などの重大な違反や、違反による事故は従来通り刑事事件として扱われます。

警察が現場で特に多いと指摘している交通違反には、「車道の右側通行」や「ながら運転」のほか、「信号無視」があります。自転車が車道を走行する場合、車用の信号に従う必要があるため、スクランブル交差点などにある歩車分離式信号では、歩行者用信号が青でも車用信号が赤であれば横断歩道への進入はできません。警察は、改めて自転車の交通ルールを確認し、安全に乗るよう呼びかけています。

また、9月26日夜には、秋の全国交通安全運動に合わせて広島市中心部で検問が行われ、自転車の飲酒運転の取り締まりが実施されました。警察は、自転車利用者に対しアルコール検査を実施し、自転車も車と同様に交通ルールを守る意識を持つ必要があると強調しました。

自転車盗難の7割は無施錠、学生と警察が防犯を呼びかけ

2025年9月29日には、10月から始まる「減らそう犯罪地域安全活動」に合わせて、広島東警察署と比治山大学短期大学部の学生らが合同で、JR天神川駅前などで自転車の施錠を呼びかける活動を行いました。

広島県警によると、今年県内で発生した自転車盗難被害のうち、約7割が鍵をかけていなかったという実態が明らかになっています。警察は、鍵をかけさえすれば盗まれないと言っても過言ではないとし、確実に施錠するよう求めています。

この活動では、自転車の盗難防止に加え、今年8月末時点で被害額が14億円を超え、過去最悪のペースで発生している特殊詐欺への注意喚起のため、詐欺の手口が書かれたチラシも配布されました。

廿日市市でトラックが歩道へ、自転車の女子高校生2人をはねて逮捕

2025年9月27日夜、廿日市市串戸の国道2号で、大竹市方面に向かって自転車で歩道を走行していた女子高校生2人が、歩道にはみ出して正面から走ってきたトラックにはねられる事故が発生しました。女子高校生2人は病院に搬送されましたが、命に別状はない怪我でした。警察は、トラックを運転していた廿日市市の会社員の男(38歳)を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕しました。男は容疑を認めており、現場は片側1車線の直線道路で、警察が事故の原因を詳しく調べています。

私の見解

2026年から自転車の「青切符」が導入されることに伴い、広島県警が指導警告を強化していることは非常に重要です。違反に対する具体的な罰則が明示されることで、自転車利用者の安全意識が高まると期待できます。特に高校生など若年層への周知徹底が必要です。

自転車盗難の約7割が無施錠という統計は、日常のちょっとした注意が防犯につながることを示しています。警察と学生の合同啓発活動は、地域全体で防犯意識を共有する良い機会です。施錠習慣の定着が、被害の減少につながるでしょう。

廿日市市での歩道上事故は、自転車と車両双方の交通ルール遵守がいかに重要かを改めて示しています。自転車利用者はルールを守ると同時に、周囲の車両や歩行者に十分注意する必要があります。事故防止には安全教育と日常的な注意が欠かせません。

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