開幕戦での新戦力の躍動と連勝スタート
アウェイでの快勝とチーム歴代2位の得点記録
B1広島ドラゴンフライズは、2025-26シーズンの開幕カードにおいて、アウェイで川崎ブレイブサンダースと対戦し、4年ぶりの開幕戦勝利を含む連勝で好スタートを切りました。特に2戦目では、攻撃力が遺憾なく発揮され、チーム歴代2位となる114得点を記録しました。
新加入選手の活躍と個人の高いパフォーマンス
今シーズンは新戦力が躍動し、開幕戦のスターティング5にはコーバーン選手やスミス選手ら4人が起用されました。スミス選手はゲーム1でチーム最多の19得点を挙げ、ルーキーの佐藤涼成選手は3本の3ポイントシュートを含む13得点を記録する堂々としたプレーを見せました。佐藤選手は、気持ちよくできた部分もあったものの、まだ満足はしていないと語っています。コーバーン選手は両試合で2桁リバウンドを達成し、2試合連続でリーグ2位の26リバウンドを記録しました。さらにゲーム2では24得点を挙げ、ダブルダブルを達成しました。また、日本国籍を取得したメイヨ選手が第4クォーターで得点を重ねてチームを牽引しました。ゲーム1で出番が少なかった上澤俊喜選手も、ゲーム2の第3クォーターで3ポイントシュートを2本沈めるなど、勝利に貢献しました。
ホーム開幕戦に向けた相手対策とチームの覚悟
広島ドラゴンフライズは10月11日午後3時から、レバンガ北海道とのホーム開幕戦を迎えます。今シーズンは、チームが長年本拠地としてきた広島サンプラザホールで戦う最後のシーズンとなります。10日の調整練習では、北海道のハードなディフェンスに対応するための速いテンポでの攻撃練習を実施しました。特に、開幕2戦目に20得点を挙げた日本代表の富永選手を警戒しており、練習では富永選手を想定した選手に対し、ダブルチームで激しくディフェンスする対策を入念に確認しました。朝山正悟ヘッドコーチは、富永選手が相手オフェンスの要であるため、簡単にプレーさせないことが重要だと述べ、サンプラザでのラストシーズンとして、強い気持ちと覚悟を持って戦う姿勢をメッセージとして伝えたいと語っています。マッチアップが予想される三谷選手は、富永選手にシュートを一本決められると流れを持っていかれるため、気持ちよくシュート、特に3ポイントシュートを打たせないよう意識すると決意を述べています。
地域を巻き込むJR西日本との応援企画
朱色に染まった最寄り駅と歴史の振り返り
西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)中国統括本部広島支社は、2025-26シーズンの開幕と次シーズンから始まる「B.LEAGUE PREMIER」への機運醸成を目的に、広島ドラゴンフライズとのコラボレーション企画を今年も実施しています。広島サンプラザホールの最寄駅である新井口駅では、チームカラーの朱色に染まる装飾が施されています。これは、サンプラザホールでの最後のシーズンを記念し、チームの11年間の歴史を振り返りながら会場に足を運んでもらうことを意図しています。装飾は10月10日(金)からシーズン終了まで(予定)で、改札内コンコースのパネル装飾に加え、新たに券売機のラッピング装飾、改札機、柱巻き装飾も実施されています。JR西日本の社員は、職員と来場者に喜んでもらうために工夫して装飾を作り上げたため、ぜひ見てほしいと語っています。
ファンからの熱いエールを選手へ
ホーム開幕戦に合わせ、新井口駅の券売機付近には応援メッセージコーナーが設置されました。このコーナーは10月10日(金)から13日(月・祝)まで設置され、集まった応援メッセージボードは後日チームに贈呈される予定です。さらに、ホームゲーム開催時には、新井口駅の社員がユニフォームを着用してブースター(ファン)をお出迎えします。
広範囲にわたる選手放送と3D映像による盛り上げ
広島ドラゴンフライズの選手10名(寺嶋良選手、市川真人選手、伊藤達哉選手、上澤俊喜選手、ドウェイン・エバンス選手、渡部琉選手、メイヨ ニック選手、山崎稜選手、晴山ケビン選手、三谷桂司朗選手)による駅構内と車内放送が、10月11日(土)からシーズン終了まで(予定)実施されます。放送は、山陽新幹線や山陽線など計16駅の駅構内と5区間の列車内で流れます。 また、広島駅の新駅ビル内にある大型ビジョン「オイスタービジョン」では、広島ドラゴンフライズを応援する映像コンテンツが放映されます。この映像には、JR大阪駅で人気の3Dキャラクター「アカツキ」(ヒョウ)がドラゴンフライズのユニフォーム姿で登場し、迫力ある映像と高揚感あふれる音楽で広島の街を盛り上げます。放映は10月11日(土)から開始されます。
私の見解
開幕から勢いに乗る広島ドラゴンフライズは、今季のチームの成熟度と新戦力の融合が際立っています。特に若手とベテランがうまく噛み合い、攻守のバランスが取れた戦いぶりは見事です。シーズン序盤とはいえ、チーム全体に「勝ち切る力」が備わってきた印象を受けます。
JR西日本とのコラボ企画は、単なる応援イベントにとどまらず、地域全体でチームを支える空気を形にしたものだと感じます。駅を朱色に染め、ファンの声を直接選手へ届ける試みは、スポーツを通じた地域連携の理想的な形といえるでしょう。
サンプラザホール最後のシーズンを戦う広島にとって、今節のホーム開幕戦は特別な意味を持ちます。会場と街が一体となり、選手たちを後押しする光景が目に浮かびます。強い覚悟とともに、ファンとともに歩む“広島らしい戦い”を期待したいです。


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