広島の食の魅力発信プロジェクト「OK!!広島」と真っ赤なコラボビール
奥田民生氏・吉川晃司氏ユニットが応援団長
広島県が展開する食の魅力発信プロジェクト「OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)」が、10月の食の話題が豊富な時期に合わせて「OK!!TOBER広島」の一環として展開されました。このプロジェクトは「ひろしまは美味しさの宝庫」を全国へ発信するもので、応援団長はアーティストの奥田民生さんと吉川晃司さんのユニット「Ooochie Koochie」が務めています。
プロジェクトのフェアとして、広島市中区の「ひろしま夢ぷらざ」が「おいしいけぇひろしま夢ぷらざ」としてジャックされ、10月16日まで開催されました。店舗には奥田民生氏と吉川晃司氏のパネルが設置され、地元の特産品を盛り上げました。
広島カラーをイメージした2種類のオリジナルクラフトビールが登場
フェア最大の注目は、県内のブルワリーとコラボレーションして10月10日から販売が開始されたオリジナルクラフトビール2種類です。これらのビールは紅葉やカープといった広島カラーをイメージした「真っ赤な色味」が特徴です。
しまなみブルワリーは、広島の赤をイメージした「OK!!広島 RED LAGER」を醸造しました。これは世界的な品評会で2年連続日本1位を獲得したラガーのレシピをアレンジしたもので、モルトの香りと若干のホップの苦みを喉ごしで感じられる、どんな食べ物にも合わせやすい雑味のない味わいだと、松岡社長は説明しました。
一方、HIROSHIMA NEIGHBORLY BREWING(HNB)を運営する株式会社カナデルは、「OK!!広島 RED IPA」を開発。こちらは広島・安芸高田市の川根柚子の皮とホップを組み合わせたIPAスタイルで、柑橘感としっかりとした苦みがありながら、まろやかで飲み飽きない味わいだ、と福本プロデューサーは語っています。HNBは「ビールは平和だからこそ、おいしい」をコンセプトに、広島県産の素材を使い、まちに根付いたビール作りを目指しています。
秋のグルメイベントが広島各地を彩る
東広島の風物詩「酒まつり」が盛大に閉幕
酒どころ東広島市では、秋の風物詩である「酒まつり」が10月11日(土)と12日(日)の2日間にわたってJR西条駅前一帯で開催されました。全国から約800銘柄の日本酒が集まり、来場者は思い思いの日本酒を味わいました。酒蔵通りも賑わい、酒造では「酒まつり限定」のにごり酒なども販売され、特別な日本酒を買い求める人も見られました。
今回は、全国の酒造会社813蔵の日本酒が集う「酒ひろば」での試飲がチケット制に変更され、初めて有料席も設けられました。実行委員会によると、2日間で約22万人(当初見込み20万人以上)が来場し、祭りは盛況のうちに閉幕しました。祭りでは、大酒林(杉玉)を担いで街を練り歩く「神事・大酒林神輿行列渡御」や、「姫みこし」、「酒みだればやし」、「ダンス酒みだれ」といった風物詩も披露されました。
福山城ではキッチンカーとステージイベントが大集合
福山市では、食欲の秋にぴったりな参加型グルメフェスティバル「第2回キッチンカーグランプリ in 福山城」が2025年10月11日(土)から13日(月・祝)まで、福山城天守前広場で開催されました。ハンバーガー、唐揚げ、スイーツ、ドリンクなど、約35台から40店舗のキッチンカーが集結し、来場者は気に入った3店舗のスタンプを集めて投票し、グランプリを決定します。
福山キッチンカー協会が主催するこのイベントは「食で地域を元気に!」をテーマに、屋外での食事や交流の機会を提供しました。会場ではグルメのほか、地元ダンススクールやアーティストが出演するステージイベントや、アクセサリーや雑貨のマルシェ、射的や恐竜の着ぐるみ体験など、子どもから大人まで楽しめるワークショップも同時に開催されました。
私の見解
OK!!広島は広島の「食」を分かりやすく可視化する良い仕組みです。奥田民生さんと吉川晃司さんの起用は認知拡大に効果的で、地元産品のブランド価値向上に直結すると感じます。
真っ赤なコラボビールは話題性と地域性を両立しています。川根柚子など県産素材を活かした設計は食との相乗効果が高く、観光客への訴求力も十分にあります。お土産需要も期待できます。
酒まつりや福山のキッチンカーイベントは回遊性を生み、地域経済を活性化します。今後は定着と継続的な情報発信、つまり季節ごとの企画や名物の差別化が成功の鍵になると考えます。


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