広島の秋を彩る花々と味覚:猛暑を乗り越えた自然の恵み

メモ

庄原市・備北丘陵公園:遅れて咲き誇る200万本のコスモス

猛暑の影響で開花は遅延も、一面の花畑が秋の訪れを告げる

広島県庄原市の国営備北丘陵公園では、花の広場におよそ200万本以上のコスモスを中心とした秋の花々が見頃を迎えています。今年の夏は猛暑が厳しかったため、開花時期は例年よりも約2週間ほど遅れ、10月に入ってからの開花となりました。訪れた人々は、色鮮やかなコスモスに囲まれた園内を散策し、秋を感じて気持ちが良いと感想を述べています。公園の企画広報課の担当者は、秋の風に吹かれて軽やかに揺れるコスモスが見頃であり、ケイトウやジニアと併せて楽しんでほしいと来園を促しています。

多彩な品種が楽しめる花の広場

広さ1.5ヘクタールの花の広場には、大半を占めるメイン品種の「ドワーフセンセーション」に加え、花びらの枚数が多い「サイケ」や花びらが丸まって咲く「シーシェル」など、5種類のコスモスが並んでいます。これらの花々は、赤やピンクの鮮やかな色彩でグラデーションを織りなし、見る人を華やかな気持ちにさせています。大阪からの来場者からは、非常にきれいで開放感があり、癒された、写真映えもしそうだと喜ぶ声が聞かれました。秋の花々は10月19日まで楽しめる予定です。

世羅高原農場と高級食材マツタケ、ミカンの最新情報

寒暖差が生む世羅のダリアとガーデンマムの鮮やかな色彩

世羅町にある世羅高原農場では、およそ550品種、7500株のダリアが見頃を迎えています。ダリアは昼夜の寒暖差が大きいほど色鮮やかになると言われていますが、ここでも夏の猛暑の影響で、見頃は例年より1週間ほど遅れました。また、日本の菊をヨーロッパで品種改良したガーデンマムも同時に見頃を迎えており、来園者は園内を散策しながら、たくさんの種類があることに感動し、ペットも一緒に入れる点を評価しています。これらの花畑は来月3日まで開園しています。

猛暑で品薄が続くマツタケと、良好な「大長みかん」

秋の味覚であるマツタケは、市場で高温の影響を大きく受けています。広島市中央卸売市場では、地元広島県産のマツタケが入荷しましたが、入荷量は過去にないほど少ない状況が続いています。マツタケの生育に適した涼しさが得られていないため、例年よりも2週間ほど入荷が遅れており、産地が北へずれているとの指摘もあります。広島県廿日市市産のものは1キロあたりおよそ13万円と高値がつき、連休明けに増加が期待されるものの、品薄は続きそうです。一方で、庄原市の店には、朝晩の冷え込みにより去年より1週間早くマツタケが初入荷し、11本300グラムで3万円で予約販売されました。

また、呉市の大崎下島では温州ミカンのトップブランド「大長みかん」の出荷が始まっています。極早生(ごくわせ)品種の出荷で、猛暑の影響で色付きはやや遅れたものの、適度な雨が降ったため、酸味と糖度のバランスが良いミカンに仕上がりました。農家は、消費者に納得してもらえる味だとアピールしています。

鍋物野菜の価格に影響を与える天候不順

本格的な鍋物シーズンが迫る中、市場では野菜の価格変動も懸念されています。鍋物の代表格であるハクサイは、長野県産の入荷がピークのため、来週は店頭価格が安定しそうですが、11月以降に産地が夏の豪雨被害を受けた九州などに変わるため、価格が不透明です。ネギも高温で生育が遅れており、相場が上がる可能性があります。市場関係者は、資材費や運送費などの負担が増しているものの、野菜の良さを伝えながら販売に努めたいとしています。

私の見解

今年は猛暑の影響でコスモスの開花が遅れましたが、そのぶん見頃の花畑は印象が強く、訪れる人の期待を超える風景を見せてくれます。庄原の秋景色は写真映えも良く、散策に最適です。

マツタケの品薄や野菜の不安定な相場は消費者にも影響しますが、地元産のミカンの良好な出来は喜ばしい兆しです。地元農家の情報発信と消費者の理解が大切だと感じます。

観光と農業が同時に動く季節です。訪れることで地域経済を支えつつ、天候変動への備えや地元産品の価値を再認識する機会にしてほしいです。来訪は地域応援になります。

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