郷心会の歴史と地元愛を育む活動
オイルショック後の創業と「BUYひろしま」の推進
マツダ車をはじめとする広島県内製品の愛用に取り組む「郷心会」が創立50周年を迎え、記念式典が広島市内で開催されました。郷心会は、第一次オイルショック後に経営危機に陥った当時の東洋工業(現マツダ)を救済するために、1975年に発足しました。発足当初は「BUYマツダ」運動を開始し、現在は「選ぶなら身近な良いものひろしま製品」を合言葉に、「BUYひろしま」活動を推進しています。
郷土産業振興を担う組織の拡大
郷心会は、自動車産業を中心とした郷土産業の振興を図ることを目的としています。1992年に再活性化が図られ、現在では広島県内各地に14の郷心会組織が結成され活動を展開しています。そのミッションは、BUYひろしま活動を通じて郷土愛を育み、マツダと郷心会を推奨するファンを増やすことで、広島経済の活性化に貢献することです。
地域貢献とマツダ支援の具体的施策
郷心会は、「広めよう 郷心会の輪!!」をスローガンに掲げ、多様な活動を展開しています。主な活動には、地域貢献として「広島フードフェスティバル出展」や、マツダ本社で会員企業の商品を販売する「郷心会&広島うまいものフェア」があります。また、マツダ車拡販支援として、地域イベントでのマツダ車展示や、お得意様向けマイカー成約特典の提供、会員企業向け職域展示会などを実施しています。
マツダ社長と郷心会会長の難局への決意
トランプ関税下の厳しい経営環境
記念式典では、地元経済団体やマツダの関係者など約400人が出席しました。郷心会連合会の高場敏雄会長は、アメリカの関税政策による逆風でマツダが厳しい経営状況にあることに言及し、郷心会としてマツダ車を応援し、広島経済活性化に貢献したいという考えを示しました。
雇用とサプライチェーン維持への強い決意
マツダの毛籠勝弘社長は、現在の難局を乗り越えるため、地元の雇用とサプライチェーンを守り抜くことを強調しました。さらに、県産品や地元産業を積極的に支援する活動を、販売店と協力して推進していく決意を新たにしました。
私の見解
郷心会の創立は地域と企業が危機をともに乗り越えた好例であり、地域経済の「自助と共助」のモデルだと感じます。歴史が示す連帯は、今後の地域振興にも有益です。
現在の貿易摩擦や関税の逆風下でも、地元企業と消費者の協力はサプライチェーンと雇用維持に直結します。郷心会の具体的施策は実効性があり、継続が重要です。
最後に、消費者として「選ぶ」行動が地域を支えます。マツダや広島産品を日常で選ぶことが、長期的な地域力の底上げにつながると考えます。


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