新アリーナ建設への熱い期待！10万筆超の署名を提出：広島

実現へ向けた市民の強い要望

広島駅の北口エリアに、多目的の新アリーナを建設しようという運動が大きな節目を迎えました。2024年12月から2025年8月末までの約9ヶ月間に、アリーナ建設を求める10万4260筆の署名が集まりました。

この活動は、イベント事業振興協会やプロバスケットボールチームの広島ドラゴンフライズなどが中心となって展開されました。署名活動は、ドラゴンフライズの試合会場やマツダスタジアム、ピースウィング広島、そしてオンラインなど様々な場所で呼びかけられました。

署名活動を行った団体は、集まった署名とともに要望書を10月1日に提出しました。要望書が提出されたのは、JR西日本、広島県、そして広島市です。特にアリーナの候補地となっているのは、広島駅北側にあるJR西日本の旧広島支社跡地です。

広島ドラゴンフライズの社長は、広島が一丸となってアリーナを建設することが非常に重要であり、今回の10万筆の署名はその思いを強く感じさせてくれたと述べました。また、新アリーナの整備はチームにとっての念願であり、広島をさらに魅力的な街にするために必要なハード面だと強調しました。

選手からも、新アリーナが完成すれば大きなモチベーションになるとの声が聞かれました。選手たちは、交通の便が良く多くの人が訪れるような場所にアリーナができてほしいと願っています。

要望書を受け取ったJR西日本の広島支社長は、広島駅周辺という交通の利便性が高い立地に着目し、実現に向けて工夫し、皆で努力したい考えを示しました。JR西日本は、ドラゴンフライズや県、広島市と既に勉強会を重ねており、できる限り早い実現に向けて努力したいとしています。

この新アリーナは、ドラゴンフライズの本拠地利用だけでなく、コンサートや会議など多目的に利用できる施設を目指しています。

10万筆超の署名は市民の強い意思表示であり、計画実現に向けた大きな追い風です。ただし署名は出発点で、用地確保や財源、周辺交通対策など具体的課題の解決が不可欠です。

ドラゴンフライズや関係団体、JR西日本の前向きな姿勢は評価できます。期待に応えるためには運営方針や収支見通し、地域との共生策を早期に示し説明責任を果たす必要があります。

多目的アリーナは地域経済や文化振興に寄与しますが、過剰な負担が市民にのしかからないよう慎重な検討が求められます。市民参加の機会を設け透明性を高めることが成功の条件です。