高架延伸工事本格化に伴い、国道2号で終日車線規制開始
国道2号線の慢性的な混雑緩和を目的とする西広島バイパスの高架延伸事業が本格化し、10月1日夜から広島市中心部の国道2号線で終日車線規制が始まりました。延伸工事は広島市西区観音本町から中区平野町までの2.3キロの区間で行われます。10月1日夜には、大手町と加古町で橋梁の土台設置スペースを確保するための路面標示の引き直し作業が行われました。
交通規制の詳細と通勤時間帯の深刻な影響
規制区間では、片側3車線のうち、日中(午前5時から午後10時)には1車線が、深夜帯(午後10時から翌朝午前5時)には2車線が、上下線ともに規制されます。特に10月2日の日中規制は山口方面(下り線)のみでしたが、10月3日からは両側で実施される予定です。
広島国道事務所は、今回の終日規制に伴い、朝の通勤時間帯を中心に現在の1.5倍となる最大9キロメートルの渋滞が発生すると試算しています。特に午前7時台は、交通量を3〜4割削減する必要があるとされています。実際、10月2日朝の7時台から8時台にかけて、国道2号下り線の中区住吉町付近を先頭に約1.5kmの渋滞が発生しました。
渋滞対策として迂回や公共交通機関の利用を要請
広島国道事務所などは、渋滞を緩和するため、相生通りや平和大通りを含む4つの迂回ルートの利用や、公共交通機関の活用、時差出勤への協力を市民に呼びかけています。広島電鉄は、通勤時間帯の路線バスの一部を国道2号経由から平和大通り経由に変更し、市西部から中心部へ向かう路線の午前7時台の運行を6時台にシフトするなど、時差出勤を促すための対応を10月1日以降順次開始しています。また、広島バスと連携し、一部路線では午前9時前後の増便も実施する予定です。
さらに9つの地点にカメラを設置し、リアルタイムの混雑状況をインターネット上で公開しています。
西広島バイパス都心部延伸地区(道路ライブカメラ)国土交通省 中国地方整備局 広島国道事務所
- 田方ランプ
- 庚午ランプ
- 新旭橋
- 観音高架橋
- 舟入オフランプ
- 国泰寺交差点
- 出汐交差点
- 仁保交差点
- 黄金橋
私の見解
今回の高架延伸工事による国道2号線の車線規制は、広島市中心部の慢性的な交通混雑を緩和するための重要な施策です。規制に伴う渋滞は一時的なものであり、完成後には通勤や物流の効率向上が期待できます。市民への事前周知と安全対策が特に重要です。
日中の片側1車線規制や深夜の2車線規制は、通勤時間帯の渋滞に直結します。そのため、迂回ルートの活用や公共交通機関の利用、時差出勤の協力が不可欠です。市民の協力があれば、渋滞による影響を最小限に抑えることができます。
広島電鉄や広島バスの増便や運行変更は、市民の利便性向上と渋滞緩和の両立に貢献します。今後も定期的な情報発信や交通状況の可視化が望まれます。工事期間中は安全運転を心がけ、余裕を持った移動計画を立てることが大切です。
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