免許更新者から10万円窃盗疑い 広島県警巡査長を追送検

メモ

警察官が免許更新の来庁者から窃盗を繰り返したか

別の高齢男性からの現金約10万円窃盗容疑

広島県警竹原警察署大崎上島分庁舎に勤務していた31歳の巡査長(31)が、別の島民の男性(75)からも現金を盗んだ疑いで追送検されたことが明らかになりました。容疑者はすでに、今年の6月に分庁舎を訪れた女性から現金1万円を盗んだとして、窃盗の罪で逮捕・起訴されています(10日付)。

今回の追送検の容疑は、今年の3月に、運転免許の更新手続きのために分庁舎を訪れた75歳の男性から、駐車場で現金約10万円を盗んだ疑いが持たれています。警察の調べに対し、容疑者は容疑を認めているとのことです。

被害者が感じた当時の不審な対応

3月に被害に遭った75歳の男性は、当時の警察官の対応について、いきなり「財布を見せてもらえませんか」と言われたことに違和感があった、と取材に答えています。男性は免許証紛失の相談で分庁舎に戻った際、巡査長らと男性の車内を捜索することになり、その間に現金を抜き取られたとみられています。

男性は、警察官が盗むことは考えられないと思い、財布を渡したと話しています。被害額は、財布にあったおよそ5万円と車内に保管していたおよそ5万円の合計約10万円でした。

余罪捜査の状況

警察によると、この分庁舎では、他にも来庁者からお金がなくなったという被害の申告が複数寄せられています。警察は、容疑者が来庁者を狙って窃盗を繰り返していた可能性があるとみて、その他の被害についても関連を調べ、事件の全容解明を進めています。

私の見解

  1. 信頼の根幹を揺るがす行為
    • 警察官は「守る側」であるはずが、自ら来庁者を狙って窃盗を繰り返した疑い。
    • 「財布を見せて」と職務を装った行為は、住民の警察への信頼を大きく損なう。
  2. 被害者心理の悪用
    • 高齢者は「警察官だから信用できる」と思うのが自然で、抵抗するのは難しい。
    • その心理を逆手にとって盗む行為は、倫理的に極めて悪質。
  3. 組織的責任と再発防止
    • 今回は余罪も疑われ、複数の申告が出ている。個人の逸脱行為で済ませず、組織的な監督・チェック体制の不備も問われるべき。
    • 再発防止には、来庁者と警察官のやり取りを「記録・監視する仕組み」が必要。

総じて、「正義を守る立場の人間が加害者になる恐怖」と「組織の危機管理の甘さ」が露呈した事件といえます。

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