福山市が大阪・関西万博「クラゲ館」の移築先に名乗り 子ども未来館と一体活用へ

メモ

2029年度開館予定の科学施設との連携を目指す

広島県福山市は、大阪・関西万博のパビリオンの一つである「いのちの遊び場 クラゲ館」の移築先として応募する考えを表明しました。

数学研究者の中島さち子さんが監修するこのパビリオンは、2029年度に開館予定の科学施設「子ども未来館」の屋外フィールドとして、旧市体育館跡地で一体的に活用されることを目指しています。

福山市の枝広直幹市長は、未来館の企画展示・活動と合わせて、さまざまな活用を目指していきたいと述べています。

移築費用と万博リユース事業

日本国際博覧会協会は10月に移築先を公募し、11月に譲渡先が仮決定されます。

移築に伴う運搬や再設計などの費用は市の負担となり、想定される総額は5億300万円ですが、このうち約3億2千万円は国の交付金などで対応可能であり、市の実質的な負担は1億8千万円と見込まれています。

この移築は、万博の「サステナブルな運営」を掲げたリユースマッチング事業の一環であり、閉会後に発生する建築物やアート、建材・設備、什器・備品などの資源有効利用を図ることを目的としています。

私の見解

福山市が「いのちの遊び場 クラゲ館」の移築先に応募する動きは、教育・科学体験の充実と地域活性化の両立を狙った戦略的な施策と考えられます。特に、2029年度開館予定の「子ども未来館」と一体的に活用することで、子どもや家族が科学を体験的に学べる環境が整備され、地域の観光資源としても価値を高めることが期待されます。

注目すべきポイントは以下です。

  • 教育的効果:数学研究者が監修したパビリオンを通して、科学・数学の楽しさを体験的に学べる場を提供できる。
  • サステナビリティ:万博のリユースマッチング事業を活用し、廃棄ではなく再活用を前提とした資源循環型の取り組みとなる。
  • 財政面:総費用5億300万円のうち国交付金等で約3億2千万円を賄えるため、福山市の実質負担は1億8千万円。費用対効果としても一定の妥当性があると考えられる。

課題としては、移築・設計・設置に伴う技術的課題や安全面の検証、さらには運営体制の確立が挙げられます。成功すれば、科学教育の拠点として福山市のブランド力向上にもつながると考えます。

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